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運動ニューロン疾患における軸索内輸送異常の発生機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670545
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関秋田大学

研究代表者

豊島 至  秋田大学, 医学部, 講師 (80108951)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード運動ニューロン疾患 / 軸索内輸送 / キネシン / 細胞質ダイニン / モノクローナル抗体 / ニューロフィラメント / スフェロイド / 微分干渉顕微鏡
研究概要

運動ニューロン疾患(MND)において,これまで,遅い軸索内輸送の障害が知られているが,報告者は,速い軸索内輸送障害を伴っていることを明らかにした。2つの方法を用いたが,1つは免疫組織化学によるMND患者脊髄の検討である。速い軸索内輸送のモーター蛋白質であるキネシンと細胞質ダイニンに対するモノクローナル抗体により,抗ニューロフィラメント抗体で同定されたスフェロイドが強く染色された。速い軸索内輸送障害の結果と考えられる。この過程で,,抗ウシ細胞質ダイニン中間鎖モノクローナル抗体が5個得られたが,哺乳類細胞質ダイニンに対するモノクローナル抗体としては,これがはじめてである。もう1つの方法は報告者が新たに関発した,凍結乾燥切片を用いた定量的イムノブロットである。これにより,MNDの脊髄の各部で,キネシンと細胞質ダイニンが,単位重量あたりでも,単位体積あたりでも減少しているのが見出された。本法により,凍結乾燥切片から前角などを正確に切りとり,体積を,一定の厚さであることから面積測定により求め,モル濃度の算出が可能となった。組織学的なレベルでの蛋白定量法として今後の応用も期待される。実験モデルを用いての速い軸索内輸送障害の解析を試た。ビデオコントラスト増強微分干渉顕微鏡による観察を確立したが,蛍光顕微鏡によるトレーサー解析は途上である。主な原因は一般細胞で十分な標識が,培養ニューロンには入り難いことによるもので,平成6年度に申請したマイクロインジェクターによりそれが達成されることが十分に期待される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 豊島至 他: "運動ニューロン疾患におけるモーター蛋白質の変動" 神経化学. 32. 74-75 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 豊島至: "筋萎縮性側索硬化症と軸索内輸送" 医学のあゆみ. 168. 131-135 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Toyoshima I,sheetz MP: "A Icinesin Receptor on Endoplasmic Reticulum in Neuronal Cytoskeleton" ed.by Hirokawa.N,JAPAN Scientific Soc Press, 335 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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