研究課題/領域番号 |
05670556
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福山 秀直 京都大学, 医学部, 講師 (90181297)
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研究分担者 |
佐治 英郎 京都大学, 薬学部, 助教授 (40115853)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ポジトロンCT / アルツハイマー病 / 脳ブドウ糖代謝 / 血流代謝解離 / 脳酸素代謝 |
研究概要 |
PETによる頭頂側頭葉のブドウ糖代謝率と脳血流、脳酸素代謝率の解離現象は、われわれが昨年J.Nucl Medに報告して以来、他の施設でも追試が行なわれ、ほぼ同様の結論が得られている。われわれは、この原因を脳内のミトコンドリアによる好気性代謝とサイトゾールの嫌気性解糖の差異と推測し、当初はミトコンドリアに取り込まれるC-11標識酢酸による研究をめざしていたが、サイクロトロンの障害によって充分量の酢酸の合成ができなくなったため、これを断念した。その代わり、動物において、アセチルコリンの合成を阻害する臭化ピルビン酸をアセチルコリン合成細胞群(前大脳基底核、人のマイネルト核に相当)に注入し、人のアルツハイマー病様の状態をラット脳に作成し、大脳皮質の血流と代謝について検討を加え、その後直接脳を取り出して解糖に関連する酵素活性を測定した。 結論としては、前大脳基底核からのアセチルコリンの供給が減少すると、大脳皮質の神経細胞のブドウ糖代謝が減少する。さらに、コンパートメント解析を行なうとブドウ糖のリン酸化に相当するステップに障害があることが照明された。しかも、コンパートメント解析のリン酸化率と直接測定したヘキソキナーゼの活性の間には有意な相関が見られた。また、同時に測定した脳血流量には明らかな減少が見られず、血流と代謝に解離が見られた。これは、人のアルツハイマー病での酸素代謝とブドウ糖代謝の解離に類似した現象である。すなわち、酸素代謝はその計算過程で脳血流の影響を大きく受けるので、脳血流とブドウ糖代謝に解離があれば、それは、酸素代謝とブドウ糖代謝の解離に影響を与えている可能性がある。しかし、施設の制限から、動物で酸素代謝が測定できてはいないので、大脳皮質でのアセチルコリンの減少が酸素代謝とブドウ糖代謝の解離の原因と判定はできない。 以上の点について、論文を3編投稿中である。
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