研究課題/領域番号 |
05670565
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中川 正法 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (50198040)
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研究分担者 |
樋口 逸郎 鹿児島大学, 医学部, 講師 (80183573)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
納 光弘 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10041435)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ミトコンドリア脳筋症 / アポトーシス / Fas抗原 / HTLV-I / タイプ2筋線維萎縮 / DNA異常 / ミオパチー / 眼病変 / Fas mRNA / タイプ2筋線維 / ミトコンドリアDNA / 培養筋芽細胞 / 培養血管内皮細胞 / タイプ2線維 |
研究概要 |
1.生体骨格筋の組織化学的検討で、抗Fas抗体(IgM)がタイプ2筋線維を特異的に染色することを明らかにした。また、抗Fas抗体との免疫反応性をウエスタンブロット法にて検討し、骨格筋においても、リンパ球ホモジネートとほぼ同位置(約47kd)に特異的バンドを検出した。 2.ミトコンドリア脳筋症、多発性筋炎、筋ジストロフィー、先天性ミオパチーなどの格筋におけるFas抗原の発現を、抗Fas抗体を用いて免疫組織化学的に検討したが、疾患特異的な染色パターンは認められなかった。 3.培養細胞よりtotal RNAを抽出し、Fas抗原のmRNA発現をRT-PCR法にて検討した。筋芽細胞、血管内皮細胞ではFas mRNAの発現がみとめられたが、線維芽細胞ではFas抗原のmRNAは検出されなかった。今後、細胞死を誘導する条件下で細胞培養を行い、Fas mRNAの発現レベルの変動について検討する必要ある。 4.ミトコンドリア異常症とその関連疾患におけるDNA異常と臨床病態の関連についても検討した。 (1)ミトコンドリア異常症における心病変とのミトコンドリアDNA変異との関連を明らかにした。 (2)聾唖、進行性外眼筋麻痺、白質ジストロフィーを示す家族例について、核DNA異常の可能性を指摘した。 (3)筋緊張性ジストロフィーは、2次的なミトコンドリア異常を示す。父親由来の先天性筋緊張性ジストロフィーの分子生物的異常を明らかにした。 (4)ミトコンドリア異常症および関連疾患におけるDNA異常と眼病変の関連を明らかにした。 5.ATL以外にHTLV-Iによって引き起こされる神経疾患であるHAMの脊髄では、アポトーシスが誘導されていることが報告されている。HAM213例の臨床的、病理学的検討を行い、その臨床病態を明らかにした。
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