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強心薬の用量制限因子とその克服に関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 05670588
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

石出 信正  東北大学, 医学部, 助教授 (40124549)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード心筋 / カルシウム / 強心薬 / 筋小胞体
研究概要

強心薬剤の多くは、細胞内Caイオン濃度を上昇させて強心作用を発揮する。一方、細胞内Caイオンの濃度の上昇は、筋小胞体からCaイオンを放出させ、拡張期において自発活動を惹起する。このCaイオン増加は、またtriggered activityの原因となる後電位を発生する。このことが強心薬の限界と考えられる。したがって上記の病態をより詳細に検討する必要がある。本年度、我々は、以下の観察をなしえた。
1. モルモット単離心筋におけるカルシウム波と膜電位の同時測定を行い、細胞内Caイオン増加に対する脱分極機構に、時間依存性あるいは使用依存性の応答性の低下があることを明らかにした(投稿中)。2. 同様の標本において早期後電位の一部が遅延後電位と同様に細胞内Caイオンの自発的上昇によることを明らかにした。(投稿中)3. ハムスターの左心室潅流標本において冠動脈より潅流したカルシウム感受性色素が毛細管細胞にとりこまれること、およびその光点間距離の揺らぎによって心筋の拡張期自発運動が定量化可能なこと(発表済み)。4.上記の現象をもちいて冠潅流内Caイオン濃度を上昇させると心室の発生張力は増加するが、ある限度のCaイオン濃度を越えると低下し、この際、心室表面心筋の拡張期自発運動の強さと広がりが増加することを直接観察した(投稿中)。 5.さらに、筋小胞体からの細胞内Caイオン放出を制限するdantroleneが、この限界Caイオン濃度を高め、細胞内Caイオン過負荷状態における自発収縮、不整脈の発生を予防する作用があることを確認しつつある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 石出信正: "心筋細胞内カルシウム調節の諸病態" Jpn.Circ.J.57. 1217-1220 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Shinozaki,T: "The sourse of epifluovescerce in isolated perfused heart loaded with fura-2AM or Indo-1AM." Heart Vessels. 8. 79-84 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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