研究課題/領域番号 |
05670613
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀 正二 大阪大学, 医学部, 講師 (20124779)
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研究分担者 |
北風 政史 大阪大学, 医学部・付属病院, 医員
是恒 之宏 大阪大学, 医学部, 助手 (50243217)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | スタニング / 冠血流自己調節能 / アデノシン / 虚血 / カルシウムオーバーロード / ischewia・reperfusion / corcnary autoregulation / sturning / Ca^<++> overload / 虚血・再潅流障害 / 冠血管 / Ca過負荷 / 冠予備能 |
研究概要 |
近年、急性心筋梗塞の新しい治療法として、PTCRやPTCAなどの閉塞冠血管の再疎通療法の有用性が注目されている。しかしながら、虚血による心筋壊死進展過程の以前に再疎通が可能となっても数日にわたる心筋収縮不全が生じ(心筋スタニング)その予後を増悪させることから、短時間虚血により心機能不全が生じるメカニズム・治療法・予防法の解明に力が注がれてきた。その結果、虚血後の一過性心筋収縮不全には、心筋細胞内Caイオンの過度の上昇及びそれに伴う収縮蛋白・細胞骨格の変化が大きく関与することが明らかにされている。このCaイオン過負荷は心筋アシドーシスによるNa/H・Na/Ca交換系の賦活化が重要な役割をすることが知られている。一方、心筋虚血により低酸素・アシドーシスにされる冠血管内皮・平滑筋細胞においても心筋スタニング同様の機作により、Ca過負荷が生じその機能不全が生じる可能性が考えられる。実際、心筋虚血・再潅流後の冠抵抗血管において冠血流の調節能の低下が生じることが報告されている。かかる冠血管機能不全は、単に心筋スタニングの回復を遅延するだけでなく、新たな心筋虚血の発生・心筋壊死過程の進展に関与することから、心筋虚血・再潅流障害の病態を解明する上で、欠かすことのできない重要な因子であることが認識されつつある。そこで我々は、まず第一に麻酔開胸犬により、一過性心筋虚血後の冠血管機能不全と収縮不全との関連を詳細に検討すると共に、平滑筋細胞や内皮細胞の虚血障害とCa過負荷との関連をin vivo及びin vitro条件下にて検討することを目的とした。さらに本研究では、虚血による冠血管の細胞骨格等の組織学上の障害と冠血管機能不全のメカニズムを総合的に解析し、その新しい治療法の開発に資することを目的とした。
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