研究課題/領域番号 |
05670615
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川嶋 成乃亮 神戸大学, 医学部, 助手 (10177678)
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研究分担者 |
三輪 陽一 神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
松田 祐一 神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
横山 光宏 神戸大学, 医学部, 教授 (40135794)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 酸化低比重リポ蛋白質 / 血管内皮細胞 / NO合成酵素 / 内皮由来血管弛緩因子 / 低比重リポ蛋白質 / リゾホスファチジルコリン / 遺伝性高脂血症家兎 / インターフェロン |
研究概要 |
血管内皮細胞における一酸化窒素合成酵素(ecNOS)の調節機構を検討する目的で以下の検討を行なった。 1.ecNOS活性に及ぼす各種脂質の影響: ウシ大動脈内皮細胞よりpollockらの方法を用いてecNOSを抽出し、その活性を^3H-arginineから^3H-citrulineへの変換を用いて測定した。各種の脂質が活性に及ぼす影響を検討すると、リゾフォスファチジルコリン(LPC)、フォスファチジルコリンなどのリン脂質はCa^<2+>ならびにcalmodulin存在下にecNOS活性を増加させるが、アラキドン酸は減少させることが判明した。 2.ecNOS mRNA発現に及ぼす各種サイトカイン、脂質の影響:ウシ大動脈内皮細胞よりecNOS cDNAよりRNAプローブを作成しRNAse protection assayを行なった。IFN α β、IFNγはecNOS mRNAを増加させたのに対し、TNFαは減少させた。また酸化LDLならびにLPCはmRNAを増加させた。nativeLDL、HDLは影響を与えなかった。 3.動脈硬化血管におけるecNOS mRNAの発現:in situ hybridization法を用いた検討により遺伝性高脂血症家兎大動脈内皮におけるecNOS mRNAの発現は正常家兎血管内皮に比べ増加していることが判明した。 以上の検討により血管内皮細胞ecNOS活性は各種脂質により調節されており、またそのmRNA発現はサイトカイン、LPC、酸化LDLにより影響を受けることが判明した。
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