研究課題/領域番号 |
05670645
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
重川 宗一 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 部長 (00113738)
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研究分担者 |
池田 俊太郎 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, レジデント
岩田 裕子 国立循環器病センター研究所, 循環分子生理部, 室員 (80171908)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 心筋症 / 心筋症ハムスター / ジストロフィン / ジストロフィン結合糖蛋白質 / 細胞骨格 / ハムスター / ジストロフィン結合蛋白質 |
研究概要 |
本研究において我々は、心筋症ハムスター心筋から調製したミクロゾーム分画には、L-タイプCa^<2+>チャネルなど細胞T管膜-筋小胞体終末槽膜系に存在する機能膜蛋白質が、正常心筋の同じ分画に較べて約2倍多く抽出されること、また、膜分画自体の収量も心筋症心筋では有意に大きいことを見いだした。これらの結果から、心筋症心筋細胞膜には、機械的な力に対する何らかの異常が存在することが推定され、この原因を調べるため、細胞膜の機械的安定性の保持に関与する細胞膜骨格系の蛋白質の細胞内含量と分布の異常の有無が検討された。これらの検討から、心筋症ハムスター心筋細胞にはジストロフィン自体の欠損はないものの、ジストロフィンを細胞膜に固定する役割を担うジストロフィン結合膜蛋白質に異常が存在すること、特に、50kD蛋白質が細胞膜から欠損していることが明らかになった。現在、この50kD蛋白質の欠損が遺伝子レベルでも観察されるかどうか検討を加えている。これまで得られた結果では、ウサギcDNAをプローブとしてノザンブロットを行ったところ、心筋症ハムスター心筋にはノーマルサイズの50kD蛋白質のmRNAが正常心筋とほぼ同量発現していることがわかった。また、これまで正常心筋におけるジストロフィン-ジストロフィン結合膜蛋白質複合体の精製が報告されておらず、心筋と骨格筋両者でこの複合体に差異があるかどうか明らかではなかったので、この複合体をレクチン及び抗ジストロフィン抗体を用いるaffinity chromatographyを行うこにより正常ハムスター心筋から精製した。心筋と骨格筋標品を比較したところ、複合体を形成するジストロフィン結合膜蛋白質の組成には両者で大きな差異を認めなかったが、心筋では、複合体含量が骨格筋より約10倍多いことが判明した。心筋の場合その機械的強度の維持が重要であるが、後者の結果は、この組織の生理学的要請に適合した所見であるといえる。
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