研究課題/領域番号 |
05670660
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
早川 浩 東京大学, 医学部(分), 助教授 (80107507)
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研究分担者 |
薦田 房子 東京大学, 医学部(分), 助手 (50107603)
岩田 力 東京大学, 医学部(分), 講師 (00134578)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アトピー素因 / アレルギー疾患 / 乳幼児 / 健康管理 / 乳児健康診査 / 血清IgE値 / 食物アレルギー / 生活指導 / 乳児健診 |
研究概要 |
アトピー素因を有する乳幼児の健康管理システムを策定するために、次の研究を行った。 1.個々の小児について、出生時から15歳までの小児期全般にわたり、アレルギー疾患に関連する事項と継時的に記録する「小児アレルギー健康手帳(以下手帳と記す)」を新たに製作した。この手帳を約160名のアトピー素因を有する乳幼児に配付した。 2.6ヶ月以上実際にこの手帳を使用した75名にアンケート調査を行い、この手帳についての意見をきき、32名から回答を得た。またこの手帳を用いた医師10名からも意見を徴した。 3.これらの意見に基き、手帳の改良を検討し、さらに手帳の利用方法の改善について考察した。 4.保健所による乳児健康診査の場を利用し、乳児期にアトピー素因を有する小児を選抜し、臨床検査を含む診断・治療・指導を行うシステムを考察し、東京都文京区において実施した。 5.このシステムに参加した児が5-6歳になった時点の現況をアンケート調査した。対象児のうち491名の回答を得、現在のアレルギー疾患の有病率、それと4ヶ月健診時の状況との相関、行った食事や生活についての指導の実施状況、臨床検査項目とアレルギー疾患発生との関係などについて検討した。また本システムの有用性について意見を求め、本システムの評価を行った。 6.以上の結果をふまえ、手帳の応用を含んだアトピー素因を有する乳幼児の健康管理システムの改良試案を作成した。今後これに基いて、さらに参考例について試行を行う予定である。
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