• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

MyoDの筋分化誘導作用を応用したジストロフィン異常の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670675
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関神戸大学

研究代表者

松尾 雅文  神戸大学, 医学部, 教授 (10157266)

研究分担者 西尾 久英  神戸大学, 医学部, 助手 (80189258)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードジストロフィン / 点突然変異 / メッセンジャーRNA / 遺伝子診断
研究概要

研究者らはまずジストロフィンのメッセンジャーRNAの血球細胞における検出について研究を行ない、白血球中に極く微量にしか存在しないジストロフィンのメッセンジャーRNAを逆転写PCR法を用い検出する方法を確立した。そして、白血球中にジストロフィンメッセンジャーRNAが発現することを確認するとともに、発現しているジストロフィンのメッセンジャーRNAが筋型と脳型の両方のジストロフィンのメッセンジャーRNAからなっていることを明らかにした。
そこで、この末梢血液のジストロフィンのメッセンジャーRNAが患者の診断の材料となりうるか否かを明らかにするため、実際の患者で末梢血液のメッセンジャーRNAを調べた。その結果、Becker型筋ジストロフィーの1例でジストロフィン遺伝子のエクソン13の3'端の塩基点突然変異を明らかにするとともに、その異常が2次的にメッセンジャーRNAの成熟にも異常を来たしていることを世界で初めて明らかにした。
さらに、ジストロフィン遺伝子にレトロポゾンの挿入された症例においても末梢血液のジストロフィンのメッセンジャーRNAを解析することにより、スプライシング時にエクソンがスキップされることを明らかにし、レトロポゾンの挿入変異によりスプライシングに異常が生じることを世界で初めて明らかにした。これは、エクソン内の配列の異常がスプライシングに異常を来たした最初の自然変異例として世界中の研究者から大きな注目を集めた。
このように本研究では、世界的業績を次々と挙げることが出来、今後さらに大きく発展するものと期待される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nishio H.: "Brain and muscle-type promoters of the dystrophin gene are selected in peripheral lymphocytes and Epstein Barr virus-transformed lymphoblastoid cells." J.Neurol.241. 81-86 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Narita N.: "Insertion of 5' truncated element into exon 44 of the dystrophin gene induced skipping of the exon during splicing in Duchenne muscular dystrophy." J.Clin.Invest.91. 1862-1867 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi