研究課題/領域番号 |
05670677
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
羽根田 紀幸 島根医科大学, 医学部, 助教授 (20127525)
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研究分担者 |
大家 隆晴 島根医科大学, 医学部, 助手 (00233023)
小笹 浩 島根医科大学, 医学部, 助手 (70243425)
瀬島 斉 島根医科大学, 医学部, 助手 (00261222)
泉 信夫 島根医科大学, 医学部, 講師 (00129040)
山口 清次 島根医科大学, 医学部, 教授 (60144044)
菊池 清 島根医科大学, 医学部, 助手 (20161416)
伊藤 正利 島根医科大学, 医学部, 助教授 (90135567)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 小児期からのコホートスタディー / 日米共同比較研究 / 心血管系成人病リスクファクター / 血圧 / 年齢性別血清総コレステロール / 身体計測値 / 皮下脂肪厚 / 血清コレステロール |
研究概要 |
〈はじめに〉小児期からの心血管系成人病(動脈硬化)の予防には、先ず小児期における危険因子の調査が先決である。我々は米国テキサス大学と共同で、日米同一プロトコールによる小児期からの動脈硬化予防コホート研究を、平成3年より行っているが、平成5年度と平成6年度の我々側の研究費は本費によってまかなった。〈対象と方法〉我々は島根県出雲市在住(以下I)の、テキサス大学側はヒューストン郊外ウッドランド地区(以下W)在住の小児を対象に、年1回の追跡調査を行なった。調査開始時の年齢は8歳(I男子96名、女子89名、W男子44名、女子43名)、11歳(I男子91名、女子89名、W男子46名、女子49名)、14歳(I男子187名、女子167名、W男子44名、女子34名)で、調査項目は日米同一基準で計測された身長、体重、皮下脂肪厚、血圧、脈拍数、血清脂質である。現在までに得られたデータの年齢性別比較が終了したのは、9歳、12歳、15歳、の身長、体重、皮下脂肪厚、血圧、脈拍数と8-9歳、11-12歳、14-15歳の血清脂質である。〈結果〉平均身長、平均体重はいずれの年齢ともWのほうが大であったが、平均上腕三頭筋部皮質厚は男子では両地区間に差は無く、女子ではIが厚かった。平均脈拍数は、男子では9歳と15歳でIが多いが12歳では差が無く、女子ではいずれの年齢ともIが多いが年齢がすすむにつれて差は減少した。平均収縮期血圧はいずれの年齢の男女とも両地区間に差は無く、平均拡張期血圧はいずれの年齢の男女ともIが低値であった。平均血清総コレステロールは、年齢性別の12比較群のうち、9-10歳男子でわずかに(差は6mg/d1以下)Wが高かったが、男子の他の年齢と女子のすべて(計10比較群)では、6.3〜20.5mg/d1Iが高値であった。〈結論〉血清脂質の面から、米国より日本の小児のほうが成人病ハイリスクと考えられるので、今後日本の小児に対してこの面での啓蒙が急務である。
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