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小児インスリン依存型糖尿病に対する免疫療法および膵島細胞移植の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05670681
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

貴田 嘉一  愛媛大学, 医学部, 助教授 (80093409)

研究分担者 伊藤 卓夫  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (00243783)
戒能 幸一  愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (00204313)
後藤 義則  愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (10162166)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードインスリン依存型糖尿病 / 免疫療法 / 発症予知 / 膵島移植 / β-1,3D-glucan / 膵島細胞抗体(ICA) / 抗インスリン抗体(IAA)
研究概要

インスリン依存型糖尿病(以下IDDM)の完全なコントロールを実現するには、インスリンの生理的分泌パターンを再現することが必要である。このことを可能にすべく、我々は次の二つの方法を検討した。
(1)IDDMの発症初期あるいは発症前の残存膵島細胞の保護について
BBラット、NODマウスはヒトのIDDMのよいモデル動物であるが、我々はこれらに対し発症前から免疫抑制のサイクロスポリンや免疫調節剤のβ-1,3-Dグルカンを投与することによって、顕性糖尿病の発症を抑制し且つIDDMの特徴的病理組織像である膵島炎(insulitis)をも抑制することを証明した。サイクロスポリンについては、腎移植等の臨床面で使用されその副作用として既に腎障害、肝障害が指摘されているが、我々の動物実験では膵島細胞そのものに対する副作用も認められ、IDDM患者に対する臨床応用は不可能であると判断した。一方、β-1,6;1.3D-グルカンには問題となるような副作用はみられないことから臨床応用は可能と考えられ、厚生省のガイドラインに沿って他の施設と共同研究を行う準備を進めている。現在、その施設、担当研究者(医師)の選出が完了し、大部分で同意が得られている。IDDMの根本的な治療としては、発症を予知し、有効な免疫療法によって発症を予防することが最も望ましい。IDDMの発症予知については、カリフォルニア大学のS.J.Soeldner博士との共同研究を昨年より開始しており、日本全国の40ケ所の施設から集めたIDDM患者の家族約300名の膵島細胞抗体(ICA)、インスリン抗体(IAA)を既に測定した。現在のところ、これらの家族から1名IDDMが発症したが、この症例は予知が可能であった。
(2)膵島移植
我々はBBラットを用いて膵島移植の研究を行ってきた。糖尿病を発症したBBラットの門脈へ、BBラットあるいは他の系統のラットから採取した膵島を注入し肝へ生着させる技術はすでに習得した。IDDMにおける膵島移植では拒絶反応と自己免疫によるgraftの傷害が起こるが、現在までの検討ではdonorとしてはBBラット以外の系統のラット膵を用いた方が傷害を受けにくいことが示されている。
今後、臨床での実用化をめざして研究を進めていく。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ito Takuo: "Insulin Resistance in Human Disease" Elsevier Science Publishers B.V., 412 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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