研究課題/領域番号 |
05670684
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
沼崎 啓 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00228272)
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研究分担者 |
若井 周治 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30230907)
堤 裕幸 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80217348)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | サイトメガロウイルス / 持続感染 / 再活性化 / PCR法 / フローサイトメトリー / サイトカイン / ヒトサイトメガロウイルス / 潜伏感染 / CD_8陽性細胞 |
研究概要 |
我々は血液細胞特に、末梢血単核球(PBMC)、リンパ球、マクロファージ系細胞におけるサイトメガロウイルス(CMV)の持続感染に注目し、CMV感染患児における血清中のサイトカイン測定の意義について検討するとともにPolymerase chain reaction(PCR)法およびフローサイトメトリー法によるCMV感染の解析も試みた。対象は尿よりCMVTが分離され、CMV特異的IgM抗体の上昇が確認された周産期感染による乳児のCMV肝炎患児とした。高磁気ビーズで分画後のCMV肝炎患児のPBMCからCMV DNAの検索を行い、フローサイトメトリー法でCMV抗原陽性細胞について解析した。またフローサイトメトリーによるCMV感染患児のPBMCの一般的な表面マーカーの解析を行うとともにPCR法によるHCMV DNA mRNAの検出も試みた。PCR法におけるプライマーは前初期抗原(IE)をコードする領域に設定し、94C1分、55C2分、72C2分を1サイクルとして30サイクルで行った。血清中の抗CMV IgG IgM IgA抗体はELISA法で測定した。急性期の清中のsoluble IL-2 receptor(sIL-2R)、IL-4、TNF-α、IFN-γなどのサイトカインをELISA法を用いて測定した。PCRおよびフローサイトメトリーによる検索ではCD4,CD8陽性細胞におけるCMV感染の重要性が示唆された。またsIL-2RがCMV感染の病態に関与することも示唆された。以上の結果よりCMVの持続感染および再活性化の成立には多くのサイトカインの関与が推定されたが、今後はこれらの知見を基にCMV感染の成立およびその阻害因子について検討を加える予定である。
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