研究課題/領域番号 |
05670690
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
戸苅 創 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (50106233)
|
研究分担者 |
側島 久典 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90201590)
鈴木 重澄 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40179213)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 乳幼児突然死症候群 / SIDS / 無呼吸 / 脳虚血 |
研究概要 |
乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症原因はいまだ不明である。本研究は、その病態解析に関する基礎的検討であり、今年度、当初予定したうち「脳幹部機能に関する動物実験」について検討を行うことが出来た(「モニター装着中の死亡例における心拍呼吸変動の解析」については、予算の都合上遂行し得なかった)。 生後0日の新生仔豚に気道閉塞負荷および急性脳虚血負荷を行い、心拍数、心電図、呼吸数、呼吸曲線、血圧、脳血流(レーザーフローメーター、近赤外光モニター、レーザードプラー)、胸腔内圧を連続モニターした。気道閉塞負荷は、自発呼吸下で挿管チューブをClampすることで作製し、その努力呼吸の定量を胸腔内圧の変化から算出した。同時に、心拍数、心電図への変化を記録した。急性脳虚血負荷は、自発呼吸下で気道を確保しつつ頸部脳動静脈を圧迫して作製した。脳血流の虚血の程度は、脳皮質血流をレーザーフローメーターで、脳底動脈血流をレーザードブラーで、さらに脳全体の血液量を近赤外光モニターにて測定評価した。その結果、呼気時の閉塞負荷に比較して、呼気時の閉塞負荷で呼吸努力が完全に消失することが判明した。また、急性脳虚血負荷に関して100%酸素下では何ら呼吸に変化がみられなかったのに対し、21%下では著明な抑制を、さらに10%下では完全な呼吸停止を認めた。 これらの結果は、今後本疾患の病態解明の一助となるものと思われる。
|