研究課題/領域番号 |
05670738
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
嵯峨 賢次 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10153925)
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研究分担者 |
三浦 俊祐 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50244364)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | エックリン汗腺 / アポクリン汗腺 / アルカリホスファターゼ / 陰性荷電部位 / glycosaminoglycan / 増殖細胞 / bromodeoxyuridine / PCNA / 細胞間微小汗管 / 筋上皮細胞 / 酵素消化 / 細胞間微小管 |
研究概要 |
エックリン汗腺とアポクリン汗腺における陰性荷電部位の超微構造における分布をcationic colloidal goldを用いて明らかにした陰性荷電部位の酵素消化に対する感受性の違いから、それらを構成する分子の性質を明らかにした。エックリン汗腺では分泌細胞の基底膜側細胞膜が陰性荷電を示した。この陰性荷電部位はchondroitinaseABCにより消化された。アポクリン汗腺では分泌細胞の腺腔側細胞膜が陰性荷電を示した。この陰性荷電部位はneuraminidaseにより消化された。 ヒト汗腺におけるalkaline phosphataseの分布を酵素組織化学的に明らかにした。Alkaline phosphatase活性はエックリン汗腺では細胞間微小汗管に限局して存在していた。アポクリン汗腺では筋上皮細胞膜の分泌細胞に接している部分と、分泌細胞膜の基底膜側で筋上皮細胞に接している部分に酵素活性が認められた。 エックリン汗腺あるいはアポクリン汗腺の分泌部を構成している細胞が増殖しているか否かを検討した。さらに、分泌部を構成しているどの細胞が増殖しているかを明らかにした。増殖細胞の検出は、単離した汗腺組織をin vitroでのbromodeoxyuridine標識と、PCNAの免疫染色により行った。エックリン汗腺とアポクリン汗腺のいずれにおいても分泌細胞は増殖していたが、筋上皮細胞は増殖していなかった。分泌細胞は一定の割合で失われ、分泌細胞自身の増殖により補われていることを示している。
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