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放射化Naの定量による陽子線治療に伴う中性子被曝線量推定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05670762
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関筑波大学

研究代表者

多田 順一郎  筑波大学, 基礎医学系, 助手 (40163464)

研究分担者 立崎 英夫  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20227101)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード陽子線治療 / 中性子 / 医療被曝 / 目的外被曝 / 放射化 / 線量評価
研究概要

1.既存のデータからの陽子線治療患者の中性子被曝線量の推定に関し論文を発表した。
2.ファントーム内に食塩水溶液を設置し、種々の照射条件にて陽子線照射を行った後、溶液サンプルを蒸発・乾固し、低バックグラウンドのGe検出器にて^<24>Naの生成量を定量したところ、以下の結果が得られた。(1)ファントーム内に設置した食塩水中のNaの、治療レベルの陽子線照射(1〜10Gy)で発生する中性子による捕獲反応で放射化された^<24>Naは、検出・定量可能である。(2)この放射化量と、ファントームから陽子線の消滅点までの距離の関係は距離の逆二乗則よりも著しく、伝播過程における中性子の熱化は寧ろ放射化量の減少に寄与する。(3)最も放射化量の著しい条件(実際の陽子線治療時、陽子線の大部分が患者の直前の最終コリメータで消滅しているという条件に最も近い)のファントーム直前で陽子線を消滅させる条件では、^<24>Naの生成量は1.1×10^<-2>[Bq・Gy^<-1>・mmol^<-1>]であった。
3.放射線の輸送・相互作用シミュレーション・コードHERMESにより、様々な陽子線消滅条件による中性子生成量とその伝播を計算し、ファントームに到達する中性子線のスペクトルを求めた。^<24>Naの放射化量から求まる中性子線の情報は、その熱中性子成分に関するもののみであるから、患者の全中性子被曝線量を推定するためには、患者に到達する中性子線のスペクトル、就中熱中性子成分と他の成分との比を知ることが必要である。シミュレーションは、(株)三菱総合研究所の協力の下に行われ;(1)Naの放射化に対する各陽子線消滅点の寄与に関するファントーム実験の結果を、シミュレーションで追認した。(2)比較的簡単な幾何学的条件の場合について、ファントーム内部の中性子線スペクトルを求めた。現在、より詳細な条件に基づく計算を実施中で、終了次第投稿予定である。
4.尚、今後、動物実験や患者の尿を資料とするin vivo実験を開始する計画である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 多田順一郎: "陽子線治療患者の中性子被曝線量の推定" 放射線医学物理. 13. 127-131 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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