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出生直後の脳機能の発達に対する甲状腺ホルモン作用の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670845
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関東京大学

研究代表者

三橋 知明  東京大学, 医学部(病), 助手 (70190684)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード甲状腺ホルモン作用 / 甲状腺ホルモン受容体 / 中枢神経系の発育 / 神経成長因子 / レチノイドX受容体 / 分子生物学
研究概要

甲状腺ホルモンの最も重要な作用のひとつである出生直後の一定期間(critical period)における脳の発達に対する影響をラットをモデルとして用い検討した。甲状腺ホルモン受容体の作用を修飾するcritical periodの脳に特異的な因子については、塩基性ミエリン蛋白遺伝子およびNGFI-A遺伝子のプロモーター領域をプローブとして用い、Baculovirus-Sf9細胞系で発現したラットα甲状腺ホルモン受容体とのヘテロダイマー形成活性をelectrophoretic mobility shift assay(band shift assay)によって解析した。胎児(存胎19日)、出生後5日、出生後10日、出生後15日、成熟個体、のそれぞれのラット脳より細胞核抽出液を調整し、DNAプローブ、甲状腺ホルモン受容体とともにインキュベートしたのちband shift assayを行い、泳動度の変化を検討した。その結果、塩基性ミエリン蛋白遺伝子およびNGFI-A遺伝子の両プロモーターについて、ともに胎生期から出生後にかけて泳動パターンの変化が認められた。さらに、NGFI-A遺伝子プロモーターについては甲状腺ホルモン受容体を含むコンプレックスの泳動度の変化が認められ、ラット脳では、甲状腺ホルモン受容体とヘテロダイマーを形成する成長の各段階に特異的な核内因子が存在することが示唆された。現在、この因子の認識DNA配列をfootprint analysisなどにより解析している。さらに、この活性について各種クロマトグラフィー操作などにより精製を進めており、レチノイドX受容体などの既知のthyroid hormone receptor auxiliary proteinとの異同などの解析を進めている。今後はこの因子のクローニングおよび生理作用の解明をめざす。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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