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遺伝性侏儒症ラットにおける GH/GRF遺伝子導入治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670875
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

片上 秀喜  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50204417)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード遺伝性侏儒症ラット / 遺伝子導入 / ヒト成長ホルモン(GH) / ヒトGH分泌促進因子(GRF) / 遺伝子治療
研究概要

平成4年度までに、本邦において発見された遺伝性侏儒症ラットの病因として、GH構造遺伝子の点突然変異に基づく完全GH単独欠損を明らかにし、その病態のひとつとして、視床下部GH分泌促進因子(GRF)ならびにソマトスタチン(SRIF)遺伝子発現異常を解明した。平成5年度では、正常SD系ラット受精卵の雄性前核にマウスmetallothionein(MT)遺伝子プロモーターにヒトGRF/GHミニ遺伝子を結合したfusion遺伝子を注入し、それぞれ20/4匹のtransgenic rats(Tg)のfounderを得た(G0)。これらTg雄ラットは生後4か月までは繁殖力を保持していたので、正常雌ラットと交配し継体飼育し、このうち導入遺伝子の高発現を示すラットの系統を得た。平成5年度末から平成6年度にかけて、遺伝的に安定したG2以降のhGH/hGRF Tgラットを用いて血中ホルン分泌動態を明らかにした(平成5年度成長科学協会研究年報17:411-420,1993、Katakami et al Endocrinology 132:A1456,1993、日本内分泌学会雑誌70:826,1994)。hGRF-Tgラットにおいて、経時的にGH産生下垂体腺腫が形成され、雄ラットにおける脈動的な自然のGH分泌が障害されることを初めて明らかにした(Katakami et al Endocrinology 134:A666,1994、第4回日本内分泌学会生涯教育集会資料集11-23、1994)。
平成6年度では、遺伝性侏儒症ラットにヒトGH/GRF遺伝子導入治療を試み、これらの遺伝子が組み込まれたfounderラットの作成にも成功した(hGRF-Tg dwarf雌1匹雄2匹、hGH-Tg dwarf雌1匹)。しかし、G0のhGRF-Tg dwarfラットから得られたG1のdwarfラットにおいてはhGRFの遺伝子発現は見られなかった。一方、hGH-Tg dwarfラットは、正常ラットと比較して、巨人症を示し、いわゆる、遺伝子治療に成功した。しかし、同ラットは不妊であった。その結果、ヒトGH/hGRF遺伝子の高発現を示す同症ラットの子孫は得られなっかった。そこで、平成6年度末は、予定を変更し、hGRF-Tg正常ラットと遺伝性侏儒症ラットの交配により、ヘテロのヒトGRF-Tg遺伝性侏儒症雄ラットをまず作出し、次に、遺伝性侏儒症の雌ラットとさらに交配を重ねて、hGRF-Tg遺伝性侏儒症ラットを得ることとした。また、hGH-Tg遺伝性侏儒症ラット作出は同様の理由により、困難が予想されるので、上記のhGRF-Tg遺伝性侏儒症ラットを得ることを優先するよう計画した。現在までにhGRF-Tg dwarfラットは雄4匹、雌3匹を得、さらに、飼育繁殖中である。

報告書

(2件)
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Katakami H et al: "Growth hormone(GH)/prolactin(PRL)secretion and GH-releasing factor(GRF)receptor(Rc)gene expression in the development of pituitary adenoma in human GRF(hGRF)-transgenic rats." Endocrinology. 134. A666 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ushiroda Yet al: "Increased expression of parathyroid hormone-related protein(PTHrP)in t he pituitary adenoma of human growth hormone(GH)-releasing factor(GRF)-transgenic rats(Tg)." Endocrinology. 134. A1334 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 片上秀喜: "正常ならびに遺伝性侏儒症ラットにおけるヒトGH/GRF遺伝子導入治療に関する研究。その1:ヒトGRF遺伝子導入正常ラットにおけるGH分泌。" 平成5年度成長科学協会研究年報. 17. 411-420 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 片上秀喜: "GHRH産生トランスジェニックラットの作製とその病態解析。" 第4回日本内分泌学会生涯教育集会資料集. 11-23 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 片上秀喜 他: "ヒト成長ホルモン(hGH)遺伝子導入ラット(hGH-Tg)における内分泌学的検討(1)。" 日本内分泌学会雑誌. 70. 826 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Katakami et al: "Pulsatile GH secretion in human GHRH-transgenic rats." Endocninology. 132. A1456- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Osamura et al: "Immunohistohemical expression of PIT-1protein in pituitary glands of human GRF transgenic mice:its relationship with hormonal expressions." Endocrine J. 40. 133-139 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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