研究課題/領域番号 |
05670890
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
森本 勲夫 産業医科大学, 医学部, 助教授 (80145234)
|
研究分担者 |
塚田 順一 産業医科大学, 医学部, 助手 (20227367)
江藤 澄哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (90010347)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | interleukin-4 / interleukin-6 / parathyroid hormone-related peptide / ostecclast / bone rescrption / bone formation / androgen / estrogen / インターロイキン-4 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / サイトカイン / アンドロゲン / エストロゲン |
研究概要 |
1.マウス骨芽細胞(MC3T3-E1)のアンドロゲンレセプター・代謝・作用 MC3T3-E1のアンドロゲンレセプター(AR)は免疫組織染色で核分画に染色され細胞質でのARの染色は僅かであった。^3H-dihydrotesstosterone(DHT)との特異的結合が核分画と細胞質に認められたが、その親和性および結合能は核分画において高かった。MC3T3-E1は5α-reductase活性を有し、testosterone(Te)は活性型のDHTに転換するが、ARとの結合親和性および結合能にTeとDHTの間に差はなかった。また、TeとDHTによる細胞増殖は容量依存性で両者の間で差は認められなかった。結論:骨芽細胞ではTeはDHTに転換するが、骨芽細胞でのアンドロゲン作用はDHTではなくTeが主として発揮していると考えられる。 2.In vivoでのIL-4の破骨細胞形成抑制作用 ICRマウスにIL-4を3日間投与。IL-4は血清Ca値に何等影響を与えなかったが、破骨細胞の数とその吸収面積を容量依存性に抑制した。また、IL-4はPTHrPによる高Ca血症および破骨細胞の数とその吸収面積の増加を共に抑制した。結論:IL-4の骨吸収抑制作用は破骨細胞前駆細胞から破骨細胞への分化抑制に作用することが示唆された。 3.卵巣摘出ラットの破骨細胞に対するIL-4の作用 卵巣摘出(OVX)14、28日後、血清Ca,Al-Pおよび血清IL-6は有意に増加した。破骨細胞の数とその吸収面積および骨形成(mineral apposition rate,MAR)もOVXで有意に増加し、エストロゲン低下は高回転の骨代謝を生じる事が示唆された。一方、IL-4の投与はOVX後の血清Ca、Al-Pおよび血清IL-6,破骨細胞の数とその吸収面積の増加、およびMARをすべて抑制した。結論:IL-4はエストロゲン欠落に伴う骨吸収の亢進のみならず骨形成の亢進をも抑制すると考えられる。
|