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ATL腫瘍細胞におけるLECAM-1発現異常の分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670901
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京大学

研究代表者

渡邉 俊樹  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30182934)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードATL / LECAM-1 / 過剰発現 / プロモーター / CATアッセイ / HTLV-1 / Tax
研究概要

本年度の研究計画に基づき以下の事柄を明らかにした。
ATL腫瘍細胞に於けるLECAM-1mRNAの発現の解析を、7例の患者の新鮮白血病細胞についてNorthernブロット法で行った。その結果、構成的な過剰発現が認められ、これがATL腫瘍細胞に共通する一般的な現象であることが確認された。リンパ球活性化刺激に対する発現の変化を解析したところ、正常リンパ球とは逆に発現が更に増強する例が認められ、このときHTLV-1pXmRNAの発現も誘導されていた。発現の変化の認められなかった2例は共に欠損型ウイルスを持つことが明らかになった。LECAM-1のプロモーターを同定するため我々は、"Oligo Cap法"を用いて、mRNAの5'末端を明らかにした。その結果、Tedderらの報告しているエクソン2の上流14bpから転写されているものが40%を占め、その他はその前後10〜20bp〜転写されていることが明らかになった。主な転写開始点を含む上流約1000bpをPCRでクローニングしCATプラスミドに導入してプロモーター活性を検討した結果、確かにプロモーターとして機能することが示された。転写開始点の上流には典型的TATAボックス等は存在しなかった。細胞株(Jurkat、FL)を用いたcotransfection assayでHTLV-1Taxによる転写活性化の有無を検討したところ、約5-6倍の転写活性化が認められた。現在この転写活性化に関わるプロモーター領域の解析を行っている。これらの結果は、第52回日本癌学会総会、第16回日本分子生物学会年会で発表し現在投稿準備中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tamatani et al: "Molecular mechanism underlying lymphocyte recirculation" J Immunol. 150. 1735-1745 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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