研究課題/領域番号 |
05670912
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大塚 輝久 九州大学, 医学部, 講師 (20185317)
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研究分担者 |
岩崎 浩己 九州大学, 医学部, 医員
大野 裕樹 九州大学, 医学部, 医員
重松 宏和 九州大学, 医学部, 医員
有馬 文統 九州大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | レトロウィルス / 白血病 / 自律性増殖 / レトロウイルス |
研究概要 |
初年度に各造血因子cDNAを組み込んだレトロウィルスベクターを以下のごとく構築した。各造血因子cDNA3'末端よりAT rich regionを除き、これをneo^R geneが組み込まれたレトロウィルスベクターに挿入し、このplasmidを増殖させ、φ2にtransfectし、G418選別を行うことにより、マウス細胞に感染させうる造血因子産生レトロウィルスを得た。このφ2よりの上清をPA317, Am12に感染させ、G418選別を行うことにより、ヒト細胞に感染させうる造血因子産生レトロウィルスを得た。このプロトコールに従い、G-CSF, GM-CSF, IL-3, IL-6産生レトロウィルスベクターを作成した。次年度はG-CSFおよびIL-6産生レトロウィルスを各々G-CSF依存性細胞株NFS-60, IL-6依存性細胞株B9・8に感染させた。その結果B9・8細胞株にIL-6産生レトリウィルスを感染させるとB9・8細胞は自律性増殖を示した。この自律性増殖は抗IL-6抗体にて抑制された。これに対し、neo^R geneのみ挿入したコントロールレトロウィルスを感染させるとB9・8細胞はIL-6依存性であり、IL-6非添加ではアポトーシスにより死滅した。NFS-60細胞にG-CSF産生レトロウィルスを感染させるとNFS-60細胞はG-CSF非依存性となり、自律性増殖を示した。しかし、培養5日目になると細胞増加に伴いアポトーシスにより死滅した。最終年度はde novo骨髄白血病細胞・骨髄腫細胞に遺伝子導入を行った。骨髄性白血病に造血因子産生レトロウィルスを感染させたところ、各々の造血因子は感染させた細胞にRT-PCR法を用いて確認できたが、これら感染細胞は最大2週間しか生存しえず、長期の増殖および自律性増殖は認められなかった。また、骨髄腫細胞にIL-6産生レトロウィルスを感染させたところ、IL-6遺伝子およびneo^R遺伝子の検出も出来なかった。
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