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薬剤性腎障害におけるクロライドチャンネルの役割についての解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670946
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関東京農工大学

研究代表者

鈴木 慶二  東京農工大学, 保健管理センター, 教授 (70124675)

研究分担者 関 常司  東京大学, 医学部, 助手 (30206619)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード腎毒性物質 / 近位尿細管 / クロライドチャンネル / 細胞容量調節機構
研究概要

本研究は薬剤性腎障害におけるクロライドチャンネルの役割を明らかにするために企画された。
腎臓において腎毒性物質に対して最も感受性が高い部位は近位尿細管の終末部(S_3部)であり、我々はまずこの部位のクロライド輸送機序についてウサギの単離尿細管を用いて主に電気生理学的に解析を試みた。その結果、S_3部の細胞内クロライド濃度は細胞内電位の変化に対応して変化すること、さらにカリウムチャンネルを阻害した状態で基底側のクロライドを除去すると脱分極を起こし、またこの反応がクロライドチャンネル阻害剤によって阻害されることを発見した。以上の観察より、我々はこの部位の基底側膜には確かにクロライドチャンネルが存在することを確認し既に報告した(J.Clin.Invest.92:1229-1235,1993)。
次にサイクロスポリンなどの腎毒性物質は容量調節性クロライドチャンネルを阻害するといわれているため、我々が発見したクロライドチャンネルの性質をさらに詳しく検討した。本科学研究費により購入したビデオミクロメーターによる細胞容量の測定実験などからこのチャンネルは生理的条件下で働いており、細胞容量の変化とは直接関係なしに細胞内cAMPの増加によって活性化されることが示され、また容量調節性クロライドチャンネルの阻害剤によっても影響を受けないことも確認した。
ただし我々はこうした一連の実験の過程で、上記のチャンネルとは異なった性質を持つクロライドチャンネルが同一部位に存在することを発見しており、後者のチャンネルと細胞容量調節機構および腎毒性物質との関連について今後検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] G.SEKI: "Evidence for conductive Cl^- pathway in the basolateral membrane of rabbit renal proximal tubule S_3 segment." J.Clin.Invest.92. 1229-1235 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] G.SEKI: "Activation of the basolateral Cl^- conductance by CAMP in rabbit renal proximal tubule S_3 segment." The 19th Seiriken Conference,Cl^- channel. 176-176 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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