研究課題/領域番号 |
05670948
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平田 恭信 東京大学, 医学部(病), 助手 (70167609)
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研究分担者 |
木村 健二郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (00161555)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ANP / BNP / CNP / rat / kidney / mRNA / radioimmunoassay |
研究概要 |
【目的】C-type Na利尿ペプチド(CNP)は近年ブタ脳から単離、同定された新しいNa利尿ペプチドであるが、発見当初よりその存在は中枢神経系に限局すると報告され、心房性Na利尿ペプチド(ANP)および脳性Na利尿ペプチド(BNP)とは異なり、心臓には存在せず、また血中を循環しない。しかし、最近CNPが培養macrophageあるいは血管内皮細胞でも産生されることが明らかになり、このことはCNPがlocal mediatorとして機能している可能性を示唆している。本研究ではNa利尿ペプチドの主要な標的臓器である腎臓におけるNa利尿ペプチドの産生の有無を検討した。【方法】Wistarラットの腎臓からペプチドを抽出し、さらにANP、BNP、CNPの含量を測定した。さらにそれらの分子型をゲル濾過ならびに逆相高速液体クロマトグラフィーにて検討した。ラット腎由来の培養細胞株であるNRK-52E細胞を用いてその培養液中へのCNPの分泌を測定した。ラット腎およびNRK-52E細胞中のANP、BNP、CNPmRNAをNorthern blot法および逆転写後にpolymerase chain reaction(PCR)で増幅して確認した。【結果】ラット腎のANP、CNP含量はそれぞれ2.56±0.19[SE]、0.47±0.02fmol/mg質重量であった。一方、BNPの免疫活性はまったく認めなかった。ANPの分子型は大部分が血中と同じα-ANP(1-28)であり、一方、CNPはpro体(分子量12K)およびCNP-53の型で存在していた。NRK-52E細胞は時間依存性にCNPを分泌した。またCNP mRNAが腎およびNRK-52E細胞で検出できたがANP mRNAは検出できなかった。【結語】Na利尿ペプチドの免疫活性は腎臓をはじめとする種々の組織で認められているが同部位での産生を確認した報告は少ない。本研究で認められた腎臓におけるANPの免疫活性は流血中のそれを反映したものであろう。しかしCNPはその前駆体さらにはmRNAの存在も確認できたことから尿細管をはじめとする腎細胞でCNPが産生されていると考えられる。従って、Na利尿ペプチドの内、腎臓で産生されるのはCNPのみであり、本ペプチドの局所因子としての役割が注目される。
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