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母乳と消化管機能発達に関する分子生物学的研究(蛋白質の消化吸収面からの検討)

研究課題

研究課題/領域番号 05670975
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関昭和大学

研究代表者

竹内 敏雄 (1994-1995)  昭和大学, 医学部, 助手 (50206950)

須永 進 (1993)  昭和大学, 医学部, 助教授 (80101327)

研究分担者 林 智靖  昭和大学, 医学部, 助手 (70218585)
呉 有晃  昭和大学, 医学部, 助手 (40231328)
研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード蛋白 / 消化・吸収 / ピノサイトーシス / プロテオソティック酵素活性 / カテプシンB活性 / プロテオリティック酵素活性 / タンパクの消化吸収 / 低栄養 / Proteolytic activity / pinocytosis / CathepsinB activity / 母乳栄養 / 蛋白消化吸収能 / 刷子縁膜酵素活性 / Cathepsin B
研究概要

母乳または人工ミルクで飼育された哺乳時期(消化管機能が成獣に比べ未熟な時期)のラットの消化管を用い、小腸刷子縁酵素の発達ならびに栄養素の吸収能を生理学的ならびに分子生物学的手法での基礎的研究で明らかにすることを目的として研究を行った。
まず、今回は母乳栄養で飼育されたラット新生仔で低栄養状態に暴露された消化管機能(栄養素の消化と吸収)の発達はどの様な影響受けるか?の研究を行い、次にあげる(1)-(3)までの項目の研究を行う基礎資料を得ることを目的とした。(1)消化管機能の発達は摂取された食物(消化管内環境)により影響を受けるか?(2)母乳は人工ミルクと比べ消化管機能の発達にどの様なメリットがあるか?(3)新生児・乳児の消化管機能の発達は、特に未熟な超・極小未熟児で、母乳に含まれる成分だけで十分か?
新生仔期の栄養不良による消化管の蛋白の消化、吸収の面からの検討はSD系ラット新生仔を用いて検討した。対照群は8匹飼育、栄養不良群は日齢2より1週間のみ16匹飼育とし、日齢2,9,16,23に消化管内の蛋白消化能力(proteolytic activity)の測定、翻転腸管法による蛋白の吸収能(pinocytotic activity)の測定及び腸管粘膜と肝のCathepsinB activityの測定を行った。
proteolytic activityは、対照群の推移は日齢9,16,23でそれぞれ7.6,177.3,530.6(μ g/tripsin equivarents/ml)であり、栄養不良群の対照群に対する比[%]はそれぞれ70.3,46.898.5%であり消化管内の蛋白消化能力の一過性の低下を認めたが、日齢23以降は回復がみられた。
pinocytotic activityは、放射能ラベルBSAでは日齢9,16で対照群に比べ栄養不良群ではそれぞれ5.6,1.9倍と取り込みの増加がみられたが日齢23では差はなかった。一方β-lactoglobulinでは69.6倍、2.3倍、3.4倍であり栄養不良群は対照群と比べ顕著に増加していた。
CathepsinB活性(U/mgprotein/min)は、肝の場合、対照群と栄養不良の推移は日齢9,16,23でそれぞれ10.4,18.1,9.7及び7.9,10.0,7.1であり栄養不良群は全日齢で対照群より低下していた。消化管粘膜の場合対照群と栄養不良群の推移は日齢9,16,23でそれぞれ10.7,17.4,1.5及び4.4,4.3,3.2であり栄養不良群で一時低下したが日齢23では対照群値への回復がみられた。
新生仔期の栄養不良は蛋白の消化、吸収能の発達に少なからず悪影響を及ぼすのみならず、アレルギー発症の見地からも注意すべきであると思われた。

報告書

(4件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 堀中龍子,須永 進: "新生仔期の栄養不良が蛋白の消化・吸収能に及ぼす影響について" 昭和医学会雑誌. 55. 97-104 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 堀中龍子,須永 進,奥山和男: "新生仔期の栄養不良が蛋白の消化・吸収能に及ぼす影響について" 第39回日本未熟児新生児学会抄録集. 223 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ryuko Horinaka, Susumu Sunaga: "Effect of neonatal undernutrition on the subsquent development of protein digestive and absorptive function in rat intestin" Showa medical J. vol 55.No 2. 97-104 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 堀中龍子、須永進: "新生仔期の栄養不良が蛋白の消化・吸収能に及ぼす影響について" 昭和医学界雑誌. 55. 97-104 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 堀中龍子,須永進,奥山和男: "新生仔期の栄養不良が蛋白の消化・吸収能に及ぼす影響について" 第39回日本未熟児新生児学会 抄録集. 223 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 須永,進: "新生仔期低栄養がラット新生仔の蛋白消化吸収に及ぼす影響について" 日本未熟児新生児学会第39回学術総会. (発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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