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初代培養肝細胞の増殖に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670982
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

松下 通明  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (20250425)

研究分担者 中島 保明  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (90198101)
内野 純一  北海道大学, 医学部, 教授 (40000989)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード初代培養肝細胞 / 増殖 / FK-506 / エタノール
研究概要

各種肝細胞増殖因子(推定)について以下の検討を行なった。
1.FK-506
免疫抑制剤であるFK-506はin vivoにおいては肝再生能を有していることが知られている。そこで、ラット初代培養肝細胞を用いたin vitroの実験系で、FK-506の肝細胞増殖能を検討した。種々の濃度(5-500ng/ml)のFK-506は、EGF等の肝細胞増殖因子添加群、増殖因子無添加群の両群に対していずれも、肝細胞増殖効果は認めなかった。この結果よりin vivoにおけるFK-506の肝細胞増殖作用は、FK-506自身の肝細胞におよぼす作用によるものではなく、リンパ球からのサイトカイン放出抑制などに伴って起こる作用である可能性が示唆された。今後、この様な観点より検討が必要と考えられる。
2.エタノール
エタノールの急性投与では、細胞内情報伝達系が活性化する事が知られており、その中には細胞増殖に関与すると考えられるものがある。培養肝細胞に対するエタノール自身の細胞増殖効果を検討した報告はない。
0〜200mMのエタノール濃度において、増殖因子無添加群、EGF添加群、EGF+Insulin添加群の肝細胞増殖効果を検討した。各群ともエタノール濃度200mMでは肝細胞増殖抑制作用を認めたが、EGF,EGF+Insulin添加群においてはその増殖抑制作用は減弱した。また、増殖因子無添加群ではエタノール濃度50mM以上では濃度依存性に肝細胞増殖抑制作用を認めた。一方、エタノール濃度25mM以下では肝細胞増殖を促進する傾向を認め、高濃度では肝細胞増殖抑制作用、低濃度では肝細胞増殖効果と、肝細胞増殖に対するエタノールの2面性作用の可能性が示唆され、興味深い結果であった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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