研究課題/領域番号 |
05670994
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
内田 久則 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30050420)
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研究分担者 |
出川 寿一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10172115)
渡辺 健詞 (渡辺 建訶) 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90201178)
別宮 好文 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70199454)
冨川 伸二 (富川 伸二) 東京大学, 医科学研究所, 講師 (40164016)
長尾 桓 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (90143487)
野村 祐二 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20251449)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | FK506持続静脈内投与 / Mini-Osmotic Pump / ACIラット / LEWラット / ラット肝移植 / 抗ICAM-1抗体 / 抗LFA-1抗体 / Bactobolamine / ACI,LEWラット / 抗ICAM1抗体 / 抗LFA1抗体 / ドナー特異的輸血 / Bactobolamin / FK506 / 肝移植 / bactobolamine / 腎移植 |
研究概要 |
ラット肝移植におけるFK506少量持続静脈内投与の有効性 近交系ラットACI(RT1^<avl>)からLEW(RT1^1)へ同種肝移植を行い、FK506 0.06〜0.08mg/kg/dayを持続的静中脈内投与した場合と1日1回間欠的に筋肉内投与した場合につきラット生存期間、肝機能、移植肝病理組織学的所見、腎機能障害の副作用、MLCとCMLにつき両群の比較検討を行った。その結果、0.08mg/kg/dayの持続静脈内投与群は間欠的筋肉内投与群に比べ有意に生存期間の延長、良好な肝機能、軽度の病理組織所見が認められ、副作用については両群に差はなく、MLC,CML反応に差がなく、持続静脈内投与法は優れた投与法と結論した。 ラット肝移植における抗接着分子抗体(抗ICAM-1,抗LFA-1)の生着延長効果 近交系ラットACI(RT1^<avl>)からLEW(RT1^1)へ同種肝移植を行い、1mg/kgの抗ICAM-1,抗LFA-1抗体を1回だけ移植当日に静脈内に投与した。その結果、無処置対照群の平均生存日数が11.1±2.1(mean±SD)日に対し、抗体投与群は30.6±14.5日と有意に生存日数が延長し、移植肝の組織所見は無処置群が急性拒絶反応であるのに対して抗体投与群では慢性拒絶の所見であった。以上から、抗接着分子抗体投与によりラット肝移植において生着延長効果が明らかに認められた。 細菌代謝産物Bactobolinのprodrug Bactobolamineの移植免疫抑制効果 Bactobilamineには各種動物リンパ球のMLC,CML反応、Con A,LPSに対する幼若化反応を抑制し、マウス同種皮膚移植片、ラット同種移植肝の生着延長をもたらすことが明らかにされた。イヌ同種腎移植における生着延長効果については検討中であるが、目下のところ薬剤の副作用が問題である。
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