研究課題/領域番号 |
05670998
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
菅谷 昭 信州大学, 医学部, 助教授 (90020825)
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研究分担者 |
春日 好雄 信州大学, 医学部, 講師 (90185786)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | TNP-470 / 抗腫瘍効果 / ヒト由来移植性腫瘍 / 甲状腺未分化癌 / 免疫染色 / ヌードマウス / 血管新生阻害剤 / 腫瘍増殖 / FGF |
研究概要 |
甲状腺未分化癌は、分化癌と比較して経過が極めて急速で、従来の治療法では十分な効果が得られないまま、短期間のうちに死の転帰をとっている。これらの状況を打開するために我々は、より効果的な治療体型の確立を目指し、臨床ならびに実験的立場より検討を重ねている。近年、腫瘍増殖に関してはtumor angiogenesisに関連する研究が急速に進展し増殖因子を含め多方面からの検索が展開され、特に血管新生阻害による抗腫瘍効果は新たな方法として注目されている。本研究では現在行われている集学的治療効果をさらに向上させる目的で当大学で樹立したヌードマウス可移植性ヒト甲状腺未分化癌を用い、最近注目されている血管新生阻害剤TNP-470(武田薬品工業より供与)の局注による腫瘍増殖抑制効果を検討した。さらに増殖抑制機序の解析を免疫組織化学的手法により解析した。平成5年度および平成6年度に行った腫瘍増殖抑制効果試験では、TNP-470腫瘍内投与および腫瘍周囲投与において著明な効果が認められた。また、平成7年度に施行したFactor XIIIによる免疫組織化学的検討ではTNP-470投与群は有意な腫瘍血管数の減少が認められ、増殖抑制機序は血管新生の阻害によることが確認された。以上よりヌードマウス可移植性ヒト甲状腺未分化癌に対する抗腫瘍効果が認められ、臨床応用、ことに局所治療においての有用性が示唆された。
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