研究課題/領域番号 |
05671011
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
亀井 隆史 九州大学, 医学部, 助手 (30243942)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | プロスタグランディン / グラフト内薬剤投与 / 浸透圧ポンプ / クッパー細胞 / TNF / ガドリニウムクロライド / 肝移植 / 肝保存 / ガドリニウム フロライド |
研究概要 |
1.16,16-dimethylprostaglandinE2(DMPGE2)の持つ免疫抑制効果についてラット心移植モデルを用いて検討した。DMPGE2のグラフト内直接投与により拒絶反応の完全制御が得られた。次にそのメカニズムを解明するために、ラット腎移植モデルにおいて浸透圧ポンプを用いたグラフト内直接投与を行ったが、拒絶反応の起らない同系移植では腎グラフト内の浸潤白血球数はコントロールと比べて有意な差を認めなかったが、拒絶反応を伴う同種移植モデルではDMPGE2のグラフト内投与により著明な白血球浸潤抑制作用が認められた。以上よりDMPGE2の免疫抑制作用は免疫担当細胞のグラフト内への集積を抑制することにより得られることが示唆された。 2.ラット冷保存肝移植モデルにおいて、Kupffer cell blockade(Gadolinium chloride)を用いてドナーラットのKupffer cellを不活化することでレシピエントの生存率が有意に延長した。このKupffer cellを単離してサイトカインの産出を調べたところ、tumor necrosis factor(TNF-alpha)が治療群では有意に抑制されていることが証明された。しかし内因性のPGE2の産出は変化を認めず、現在外因性にPGE2を投与することでKupffer cellの活性化を抑制し肝不全の改善が得られるかについて検討中である。また肝温阻血実験においても、Kupffer cell blockade(Gadolinium chloride)の有効性が得られ、PGE2の細胞保護作用について現在検討中である。
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