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腎移植長期生着者の免疫学的寛容の診断法と免疫抑制剤の減量投与法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671017
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

大森 吉弘  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30106405)

研究分担者 荒川 幸平  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20167993)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード免疫抑制 / AP-1 / IL-2遺伝子 / フィコールコンレイ重層法 / ゲル移動度シスト法
研究概要

臓器移植において移植後の免疫抑制剤の減量は症例ごとに試行錯誤されており、有用な指標は未だに確立されていない。そのために、免疫抑制効果の的確な指標の開発が望まれている。
本研究は、IL-2遺伝子の転写調節領域のDNA結合蛋白であるAP-1が免疫寛容状態にある培養細胞では発現が減弱していることに着目し、これを測定することにより免疫抑制剤の投与量の適否の指標としての有用性を検討した。
方法として、健常人および腎移植後患者の末梢血よりフィコールコンレイ重層法にてリンパ球を分離した。ホモジナイザーにて細胞破砕後核沈殿物より核蛋白抽出液をとり、超遠心後の核蛋白を反応に用いた。AP-1結合部位のDNA認識配列を持つ合成オリゴヌクレオシドに同位元素を標識したDNAプローブと核抽出物を反応させた、恒温電気泳動装置にてゲル移動度シフト法を行った。その結果、4例の健常人では全例に中等度のAP-1遺伝子の認めたが、4例の移植後の患者ではAP-1の発現は微弱であった。PMA,PHA刺激によるAP-1の影響を検討したところ、移植患者では増強を認めなかったが、健常群では2例が増強し、2例が増強しなかった。これらのことより、IL-2遺伝子の転写調節領域のDNA結合蛋白であるAP-1の発現を検討することにより、移植後の免疫抑制状態の評価が可能となった。今後、刺激法を改良し、さらに移植手術や拒絶反応の前後での変化などを症例を増加させ経時的に検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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