研究課題/領域番号 |
05671023
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
大場 正己 (1994) 北里大学, 看護学部, 教授 (70050408)
島津 盛一 (1993) 北里大学, 医学部, 講師 (00137928)
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研究分担者 |
石田 和夫 北里大学, 医学部, 講師 (50168225)
柿田 章 北里大学, 医学部, 教授 (90109439)
大場 正己 北里大学, 看護学部, 教授 (70050408)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 栄養管理 / 間接カロリーメトリー / 安静時エネルギー消費量 / グルタミン / REE / RQ / 基礎代謝量 / 間接熱量測定 / Harris-Benedictの式 / 基礎代謝基準値 |
研究概要 |
侵襲時の栄養管理においては適切なエネルギー・エネルギー基質の投与が生体防御や創修復に不可欠となる。侵襲時のエネルギー消費量はその侵襲の種類・時期で大いに異なる。まずは種々の状況に於ける安静時エネルギー消費量を経時的に評価する必要がある。 従来報告されていた間接カロリーメトリー測定時期がカロリー投与前後でどの程度異なるか健康成人を対象に調査した。結果は昼食前安静時エネルギー(以下REE)は早朝空腹時に対し約9%多く(実数で100-120kcal),昼食前REE値を補正して安静時エネルギー消費量として使用することが可能であると考えられた。これは熱傷患者に於いてもその傾向がみられ測定時期を一日の一定に時間に行うことが必要である。 また従来批判の多いHarris-Benedictの式による基礎エネルギー消費量に対しREE推定係数は0.84で比較的良く相関し臨床の場では十分利用しうる式であることを証明した。 実際ICU入室重症患者の急性期における栄養管理の重要性、栄養管理法を確立すべく以下の研究を行った。即ち種々の血液データや通常の栄養評価法の他、間接カロリーメトリーを用い、患者の経過における重症度別に栄養管理の評価を行った。ICU重症患者では各疾患毎、重症度毎に消費エネルギーの亢進、異化亢進の程度が異なり、栄養投与によるエネルギー充足率の評価は通常の血液成分のデーターからの評価は困難であり間接熱量計を用いた評価、RQが比較的良好であった。特に急性期には水分出納、輸血、肝機能などの影響により血清の指標は困難であった。これらに基き栄養投与法を検討した。 経腸栄養が早期に可能な症例に関しては早期にグルタミンを加え投与することにより異化亢進と窒素平衡の改善が得られた。この時期の輸液組成(アミノ酸組成、Cal/N比)についてまだ検討が不十分であり、高カロリー輸液基本液に各種アミノ酸を加えその安全性、有用性を動物実験でも検討していく予定である。
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