研究課題/領域番号 |
05671031
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
福田 護 (1994) 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (50081724)
福田 護 (1993) 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (70059442)
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研究分担者 |
田所 衛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80081644)
高桑 俊文 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (90121201)
太田 智彦 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (60233136)
有村 俊寛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (70232072)
渡部 省二 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30113020)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 乳癌 / 非触知 / p34^<cdc2> / c-erbB-2 / p53 / western blotting / 免疫染色 / マンモグラフィ / P34^<cdc2> / 細胞周期 / c-erbB / カテプシンD |
研究概要 |
[はじめに]マンモグラフィ(マンモ)で発見された非触知乳癌病変の増殖能を解析し、非触知乳癌の今後の治療方法の方向付けを行うため、細胞周期のG2M期へ誘導するprotein kinaseであるp34^<cdc2>、細胞増殖遺伝子であるc-erbB-2、癌抑制遺伝子p53の発現を検討した。 [研究対象および方法]western blottingで、凍結組織がある触知乳癌58例(正常乳腺12例)のp34^<cdc2>の発現を検討した。 免疫染色を用いて、マンモで非触知乳癌を凝った良性病変(乳腺症)、マンモで発見された非触知乳癌、触知乳癌病のp34^<cdc2>、c-erbB-2、p53発現を検討した。 [結果]western blotting上p34^<cdc2>が検出できたのは触知乳癌58例中14例(24.1%)、正常乳腺組織12例中0例(0%)であった。 p34^<cdc2>染色陽性細胞率が2%以上であったのは、良性(乳腺症)6例中1例(16.7%)、非触知乳癌16例中16例(100%)、触知乳癌8例中8例(100%)であった。4%以上であったのは、良性(乳腺症)6例中1例(16.7%)、非触知乳癌16例中6例(37.5%)、触知乳癌8例中7例(87.5%)であった。 c-erbB-2の免疫染色が陽性であったのは、良性4例中0例(0%)、非触知乳癌16例中8例(50%)であった。 p53の免疫染色が陽性であったのは、良性4例中1例(25%)、非触知乳癌16例中3例(18.8%)であった。 [考察および結語]p34^<cdc2>のwestern blottingより、p34^<cdc2>が乳癌の増殖能を反映する新しいマーカーであることがわかった。 p34^<cdc2>染色陽性細胞率は、良性<非触知乳癌<触知乳癌の順であった。 c-erbB-2の増幅が、非触知乳癌に認められた。一方、p53の増幅は認められなかった。 以上より、マンモ発見の非触知乳癌は、良性に比較して高い増殖能を有し、治療の対象になると考えられた。
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