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潰瘍性大腸炎に合併する癌・dysplasiaの組織発生の研究-ras p53遺伝子F_3解析

研究課題

研究課題/領域番号 05671046
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京大学

研究代表者

澤田 俊夫 (1994)  東京大学, 医学部(病), 講師 (50143441)

鈴木 公孝 (1993)  東京大学, 医学部(病), 助手 (60221321)

研究分担者 斉藤 幸夫  東京大学, 医学部(病), 助手 (50178513)
山形 誠一  東京大学, 医学部(病), 助手
樋口 芳樹  東京大学, 医学部(病), 医員
篠崎 大  東京大学, 医学部(病), 医員
澤田 俊夫  東京大学, 医学部(病), 講師 (50143441)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード潰瘍性大腸炎 / 大腸癌 / dysplasia / p53 / K-ras / 癌 / Two-step RFLP法 / P53 / ELISA法 / 大腸腺腫
研究概要

潰瘍性大腸炎に合併する癌および,その前癌病変と考えられているdysplasiaの形態は通常の大腸癌と比べて(1)形態が扁平である,(2)多発傾向がある,(3)周囲に異型度の異なる病変を合併しやすい,などの特徴がある.また一般に癌の特徴はその遺伝子変化に裏うちされているといわれる.したがって,通常の大腸癌と潰瘍性大腸炎に合併した大腸癌との遺伝子変化が異なることが予想される.
平成5年度の研究では,通常の大腸癌および腺腫では60〜70%程度の変異がみられるK-rasの遺伝子変化が,潰瘍性大腸炎に合併した癌・dysplasiaでは10%程度の変異しかみられず,明らかな差異が認められた.
平成6年の研究は,主として癌抑制遺伝子とされるp53について検討した.方法としては,パラフィン固定された切除標本について,p53のモノクローナル抗体であるDO-7を1次抗体として,免疫組織学的に検討した.p53に変異があると,異常なp53蛋白が集積し,免疫染色にて過剰発現という形で検出される(ナンセンス変異を除く).われわれのデータでは,湿潤癌で89%,high-grade dysplasiaで70%,low-grade dysplasiaで57%であるのに対し,腺腫やindefinite for dysplasia,negative for dysplasiaではp53蛋白過剰発現は全くみられなかった.このことから,p53免疫染色による蛋白過剰発現を検討することは,腫瘍の有無を確認するだけでなく,癌合併の指標となるdysplasiaと腺腫との区別する客観的なマーカーとなることが確認された.

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (19件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (19件)

  • [文献書誌] 篠崎大: "潰瘍性大腸炎に合併した絨毛状の形態を呈した下行結腸癌の例" 日本消化器病学会誌. 91. 1973-1978 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠崎大: "炎症性大腸疾患の現況と将来" 消火器外科. 18. 275-284 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠崎大: "潰瘍性大腸炎合併大腸癌の2例" 胃と腸. 30. 671-676 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠崎大: "潰瘍性大腸炎サーブイランスにおける精度の問題" 胃と腸. 30. 643-651 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masaru Shinozaki: "A case report of Villous descending colon cancer associated with ulcerative colitis" Japanese Journal of Gastroenterology. 91. 1973-1978 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masaru Shinozaki: "Inflammatory bowel disease, now and future." Surgery of Gastroenterology. 18. 275-284 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masaru Shinozaki: "Colitic cancer with speeial reference to its shape and surface pattern, Report of Two Cases" I to Cho. 30. 671-676 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masaru Shinozaki: "How to improve accuracy in Surveillance for colorectal cancer associated with ulcerative Colitis?" I to Cho. 30. 643-651 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 篠崎 大: "潰瘍性大腸炎に合併した繊毛状の形態を呈した下行結腸癌の1例" 日本消化器病学会雑誌. 91. 1973-1978 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 篠崎 大: "炎症性大腸疾患治療の現状と将来" 消化器外科. 18(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 篠崎 大: "潰瘍性大腸炎合併大腸癌の2例" 胃と腸. 30. 1001-1006 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 篠崎 大: "潰瘍性大腸炎サーベイランスにおける精度の問題" 胃と腸. 30(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Seiichi Yamagata: "Lower incidence of K-ras codon 12 mutation in flat colorectal adenomas than in polypoid adenomas." Jpn.J.Cancer Res.85. 147-151 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木公孝: "潰瘍性大腸炎における大腸癌の合併とその早期診断" 消化器外科. 16(4). 443-451 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木公孝: "大腸炎と大腸癌:早期診断、サーベイランスを中心に." Modern Physician. 13(3). 337-339 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 武藤徹一郎: "潰瘍性大腸炎とクローン病-炎症性腸疾患の新しい展開-IBDについて分かっていること、これから解明されるべきこと." 診断と治療. 81(8). 1516-1522 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 篠崎大: "ラット発癌モデルにおける腸炎の影響" 消化器癌の発生と進展. 5. 37-38 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木公孝: "21世紀を目指して羽ばたく消化器病学" 潰瘍性大腸炎における癌/Dysplasiaの効果的なサーベイランスの方法について., 4 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木公孝: "消化器外科展望" 潰瘍性大腸炎とdysplasia, 4 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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