• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マストミス胃カルチノイドの発生、増殖に関わる諸因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05671053
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

山下 芳朗 (山下 芳郎) (1994)  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (70166685)

唐木 芳昭 (1993)  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (20143852)

研究分担者 曽我 淳 (曾我 淳)  新潟大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70018373)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードマストミス / H2-blocker / イニシエーター(initiator) / プロモーター(promotor) / ガストリン / EGF / カルチノイド / 迷走神経切除術 / イニシエーター / プロモーター / 迷走神経切除
研究概要

アフリカ原産の齧歯類である.マストミスは腺胃の胃底腺領域にカルチノイドが自然発生することで知られている。ヒト胃カルチノイド発生のモデルとしてこのマストミス胃カルチノイドの発生に関わる諸因子および発生の機構を解明することは重要な問題と考えられる。我々はこれまでに,マストミスはH2-blockerの長期投与を行い高率にカルチノイドの発生が認められることを報告してきた。今回われわれはガストリンを中心として種々環境の変化によるカルチノイドの発生率の違いを検討し,カルチノイド発生,増殖の機構との関与を解析した。
1)マストミスにfamotidineを1日量40mg/Kg自由飲水させ,H2-blockerの投与期間別(3,5,6,8,10,12カ月)にカルチノイド発生率を検討した。カルチノイドの発生率はほぼtime dependentであった。
2)さらに同様の方法で早期短期投与をおこなったが,短期投与ではカルチノイド発生率に影響なく,投与期間が長くなるにつれ発生率が上昇した(6カ月で有意差あり)。
3)マストミスに迷走神経切除術を行い,そのため生じる高ガストリン血症がカルチノイド発生に及ぼす影響を検討した。コントロールとの比較にて有意差は認めなかったが,迷切群にて発生率が上昇する傾向をみた。
4)EGFがカルチノイド発生に及ぼす影響を見るため,顎下腺切除を行った。顎下腺切除はfamotidine投与によるカルチノイド発生を抑制する傾向が認められた。
5)ペンタガストリン投与ではヌードマウスに移植されたカルチノイドに対する増殖作用は認められなかった。現時点での推定は,マストミス胃カルチノイド発生に対するガストリンの関与はガストリンがpromotorとして作用するか,またはinitiatorとしての作用はないがcell cycleを亢進することでinitiationの成立を高めるということである。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 唐木芳昭 他9名: "マストミス胃カルチノイド母細胞の電顕的検索" 消化器癌の発生と進展. 5. 277-280 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yoshiaki Karaki et al.: "Electron Microscopic Study of Endocrine Cells of the Fundic Mucosa of Praomys (Mastomys) natalensis under Long Term Administration of H2-blocker" Journal of Japanese Research Society for Gastroenterological Carcinogenesis. Vol.5. 277-280 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 唐木芳昭他9名: "マストミス胃カルチノイド母細胞の電顕的検索" 消化器癌の発生と進展. 5. 277-280 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi