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胃癌肝転移モデルの作成、その機序および予防に関する研究-ヌードマウス胃壁内ヒト胃腫瘍切片移植法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05671054
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

高橋 豊  金沢大学, がん研究所, 助教授 (10179541)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードヌードマウス / 肝転移 / 同所移植
研究概要

1.ヌードマウスの胃へのヒト胃癌株の移植、いわゆる同所移植による肝転移の併発モデルにおいて、培養細胞の状態では肝転移がまったく見られず、培養細胞を一度ヌードマウス皮下に移植して腫瘍塊を作成し、これを細切したものでは高率に肝転移を併発したが、この理由として細胞接着能に注目し、カドヘリンの局在から検討した。その結果、肝転移を併発する腫瘍塊ではカドヘリンの局在が示されたのに対し、肝転移のみられない培養細胞では局在は認められなかった。すなわち、細胞接着能が肝転移の形成に関与していることが示唆された。
2.原発巣と転移巣の(発育部位の違いによる)生物学的差異を検討する目的で、前述した方法で培養細胞から作成した腫瘍塊を、ヌードマウスの胃に移植し肝転移を形成したが、この肝転移を再度ヌードマウス皮下に移植し、最初の皮下腫瘍と比較した。その結果、発育速度は、皮下よりも胃、胃よりも肝で速い成績が得られたが、肝転移から作成した皮下腫瘍と最初の皮下腫瘍とのあいだには差は認められなかった。すなわち、発育速度は発育環境に大きな影響を受けるとともに、いわゆる肝転移を形成する腫瘍細胞が高度に選択されたものであるといる推測は否定的であった。もちろん発育速度のみで論ずるのは不十分であり、今後種々の面から検討を加える必要があるものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺美智夫 他: "ヌードマウスを用いた胃壁内腫瘍切片注入法による新しい胃癌肝転移モデルの作製" 日本外科学会雑誌. 94. 1164 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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