研究課題/領域番号 |
05671055
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
中川原 儀三 福井医科大学, 医学部, 教授 (10019549)
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研究分担者 |
廣瀬 和郎 福井医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00181199)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 凍結保存 / 膵ラ島細胞 / 移植 / 免疫原性の修飾 / 分散膵ラ島細胞 / 膵移植 / ラ島細胞 |
研究概要 |
膵移植はラ島移植と膵臓器移植に大別される。前者のラ島移植は、血管勿合など特殊技術を要しないこと、非侵襲的であること、繰り返しの投与が可能であること等、後者の膵臓器移植に比較すると各種の利点があり、脳死段階での臓器摘出が困難な我が国の現状では、特に希望のもたれる移植方法である。 しかし、ラ島移植においてもさまざまな問題が提起されており、その中の一つにラ島のもつ強い抗原性がある。これに対し免疫抑制剤の投与と共に、現在移植前にラ島の免疫原性を修飾する、いわゆるimmund-alteration法がその解決の一手段として考えられている。たとえば、培養付加、凍結保存、紫外線照射、抗Ia抗体での処理等であり、これらの目的とするところは、ラ島と共に移植される。Ia抗原陽性細胞である、"passenger leukocyte"、特にdendritic cell(Dc′s)を除去することにある。 従来の我々の研究では、比較的急速な凍結速度(25℃/min)によるラ島の凍結保存は可能で、その移植成績も良好ではあるが、凍結操作による明らかな免疫原性減弱効果は、Hammster-Rat間での異種移植では、認められなかった。そこでこの研究では、プログラムフリーザ-を用いたラ島の凍結保存の手技を応用し、ラ島をさらに単細胞まで分散することにより得られる“ラ島細胞"の凍結保存を試みた。この実験の目的は移植ラ島数の確保はもちろんのこと、ラ島細胞にまで分散し凍結保存を行うことで、拒絶反応の引き金となるIa抗原陽性細胞を失活させ移植片としてのラ島細胞の持つ免疫原性の減弱効果を期待することにあり、その目的は達した。
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