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異種肝の体外灌流による人工肝機能補助に於ける白血球除去の効果に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05671087
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関帝京大学

研究代表者

木村 健一  帝京大学, 医学部, 講師 (00135576)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード人工肝機能補助 / 体外肝灌流 / 白血球 / 人工的肝機能補助 / 体外肝かん流
研究概要

白血球除去フィルターは現在臨床にてひろく使用されているセパセル(旭メディカル社)を使用した。濾過速度は全血で3〜7ml/分、Ht15〜20%に調整した灌流液で11〜16ml/分であったが、濾過回数が増加すると急速に速度は低下し、長時間の連続的な使用は困難と判断された。ヘパリン化家兎血を用いた灌流では門脈圧は20cmH_2O0以下で、肝表面よりの灌流液の漏出もわずかで、安定した灌流が可能であった。ECは、1時間0.833、終了時0.781、灌流液中ケトン体比、1時間0.64、終了時0.54で、白血球フィルターあるいはcyclosprin Aの使用による有意の差はみられなかった。ヘパリン化ヒト血を用いた灌流では、白血球フィルター使用例では、平均灌流時間5.8時間、門脈圧は30cmH_2O以下で、肝表面よりの灌流液の漏出もわずかで、安定した灌流が可能であった。EC は、1時間0.807、終了時0.762、灌流液中ケント体比、1時間0.73、終了時0.39であった。白血球フィルターを使用しない例では、3例中1例が門脈圧上昇のため1時間以内に灌流不可能となったが、他の2例は6時間の灌流が可能で、1時間ケント体比0.75、終了時ケント体比0.32と使用例に対し有意の差はなかった。
CPD使用家兎血を灌流液としたものは、白血球除去フィルターの使用の有無にかかわらず、2時間以内に灌流液の50%以上が肝表面より漏出し灌流を中止した。CPD使用ヒト血を使用した灌流では、3例中2例は2時間以内に灌流液の50%以上が肝表面より漏出し、灌流を中止した。2時間以上灌流した1例はケント体比も0.93と良好であったが、灌流液の漏出のため3時間32分で中止した。門脈圧は全例灌流中止まで30cmH_2O以下を保っていた。以上の結果により、白血球除去フィルターの使用は門脈圧の保持には有効である可能性があり、灌流中に発生する肝表面からの灌流液の流水の原因はCPDによる可能性が大きいものと推測された。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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