研究課題/領域番号 |
05671093
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
浜野 恭一 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20075253)
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研究分担者 |
斎藤 登 (斉藤 登) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10225724)
中島 清隆 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10188948)
亀岡 信悟 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80101848)
板橋 道朗 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10193418)
朝比奈 完 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30138937)
泉 公成 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50193371)
宮崎 要 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70200152)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 肝転移 / 接着分子 / ラミニン / インテグリン / NCAM / 大腸癌 / 接着因子 |
研究概要 |
癌の浸潤や転移機構の解明に向け接着分子に着目して検討を重ね、これまで大腸癌症例で血清および組織ラミニンが癌の進行度とよく相関し、肝転移予知に有用である研究成果が得られ報告してきた。平成5〜7年度は接着分子の中でラミニンとそのレセプターであるインテグリンおよび神経接着分子であるNCAMなど最新の研究対象に発展させ検討した。 1.ラミニン:血清ラミニンの腫瘍マーカーとしての意義を確立するため従来のRIA法に代わりELISA法による測定を進めた。血清192.96ng/ml以上を肝転移危険群と考え、その転移余地による結果は67例中同時性肝転移12例、異時性4例であった。組織ラミニン染色では染色陰性例を肝転移危険群と捉え、血清高値例と組み合せることで有用な転移予知因子であると考えられた。 2.インテグリン:ラミニンと同様に血清β1インテグリン測定では大腸癌症例で高値を呈した。組織インテグリン(VLA6)染色でも組織ラミニンと同様に染色陰性例に肝転移が多いことが判明した。従来のラミニンにさらにインテグリンによる診断を加えることで、転移予知率の向上が期待される。今後は血清インテグリンと肝転移の関連を検討予定である。 3.NCAM:神経接着因子(NCAM)は直腸癌症例で、組織NCAM発現のある神経浸潤陽性例では局所再発が多いことがわかった。。血清NCAM定量において高値例では神経浸潤や局所再発と有意な相関関係を示した。NCAMにおいても今後は肝転移との関連を検討し、その意義を確立したい。
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