研究課題/領域番号 |
05671135
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
奥仲 哲弥 東京医科大学, 医学部, 助手 (80233469)
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研究分担者 |
土田 敬明 東京医科大学, 医学部, 助手 (80256239)
古川 欣也 東京医科大学, 医学部, 助手 (20246292)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Photodynamic Therapy(PDT) / Diode Laser / Mono-L-aspartyl Chlorin e^6(NPe6) / Photobleaching / Photodynamic Thevopy(PDT) / Mono-L-aspartyl Chlorin e6(NPe6) / 光線力学的治療(PDT) / NPe6 / ダイオードレーザー / 腫瘍親和性光感受性物質 |
研究概要 |
664nmの波長で100^〜500mW/cm^2という比較的高出力をもつ半導体レーザーが開発されたためこの半導体レーザーと664nmに吸収波長をもち体内排泄時間が短い等の優れた特徴をもつNPe6とを用いたPDTの高い腫瘍効果が期待され始めた。半導体レーザー発振装置及びレーザーファイバーの改良により照射面の出力状態をCCDカメラにて捕え画像処理したが照射面のレーザー出力が、ほぼ均一に保つことに成功した。 腫瘍はMeth-A/fibrosarcomaを動物はBALB/c mouseを用いた。NPe6投与量が2.5mg/kg以上、レーザー照射量50J/cm^2以上で治療効果が認められ、特にNPe6投与量10.0mg/kg、レーザー照射量100J/cm^2及びNPe6投与量5mg/kg、レーザー照射量200J/cm^2では完全治癒率は両者ともに90%という極めて良好な治癒成績が得られ、その治療効果は延命効果及び組織標本によって行った。またレーザー照射の増量に伴いphotobleachingのためにNPe6残存量は減量した。この事象は今回のPDTにおける腫瘍再発の原因は腫瘍深部のNPe6の残存、つまりは到達したLaser energyの不足に起因することが示唆している。 以上のように今回の研究を通して腫瘍照射面に均一でNPe6を励起するのに充分な出力のレーザー光が半導体レーザーにより得られ、半導体レーザーとNPe6を用いたPDTはその高い抗腫瘍効果、装置の安定性等から臨床医療への実用化が十分に可能であると考えられた。またPDTは高齢化社会を迎えつつある現在、患者侵襲の極めて少ない非観血的な優れた悪性腫瘍治療法であり今後ますますの研究が望まれる。
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