研究課題/領域番号 |
05671169
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
白石 哲也 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70206275)
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研究分担者 |
田渕 和雄 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (50116480)
木原 俊一 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30253610)
中川 摂子 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (00253609)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | グリオーマ / Fas / Fas ligand系 / Bcl-2 / Bcl-x / Bax / TUNEL / OK-432 / 脳腫瘍 / アポトーシス / Fas抗原 |
研究概要 |
1)昨年度は脳腫瘍でBcl-2蛋白が発現しており、腫瘍細胞の生存に関与していることを報告した。本年度はさらにBcl-2関連蛋白質であるBcl-xおよびBaxの発現を免疫組織化学的に検討した。病理組織学的に悪性度の高い膠腫群でBcl-x陽性率がBcl-2陽性率より高値をとる傾向にあった。Baxの発現は悪性リンパ腫で高く、膠芽腫ではほとんど認められなかった。この結果、脳腫瘍においてはBcl-2とBcl-2が相補的にアポトーシスを抑制している可能性が示唆された。またBaxの発現によりアポトーシスが誘導されやすい腫瘍も存在していることが明らかとなった。 2)ヒトFasのアミノ酸配列から20塩基の合成ポリペプチドを作製し、これに対する抗Fasポリクローナル抗体による免疫組織化学的染色により手術時生検グリオーマ組織においてもFasが発現されていることが明らかとなった。この発現の程度とアポトーシスの発現頻度(apoptotic index)は正の相関が認められたことよりグリオーマにおいてもアポトーシスの誘導にFas/Fas ligand系が関与していることが示唆された。 3)我々の教室では以前よりOK-432-activated mononuclear cells(OK-MC)を用いて悪性脳腫瘍患者に養子免疫法を行ってきた。この細胞障害活性の少なくとも一部はFas/Fas ligand系によって媒介されているデータを予備実験にて得ている。
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