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生体内分解吸収性リングを用いた微小血管吻合器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05671219
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関広島大学

研究代表者

宗重 博  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40211601)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード微小血管吻合 / 血管吻合器 / 生体内分解性高分子材料 / ポリ乳酸
研究概要

1.生体内分解吸収性材料はポリL-乳酸(数平均分子量37万、重量平均分子量56万:ポリスチレン分子量換算値)を使用した。これは生体内で約50週で分解される。この材料を数値制御の工作機械により外径3mm、内径1mm、厚さ1mmのリング状に加工した。等間隔に12個穴を開け直径0.2mmのステンレス製針を6本刺入した。またリングを把持して自動的に結合させる血管吻合器も開発した。
2.日本白色家兎の大腿動脈を切断し、生体内分解吸収性リングにより血管吻合を行い、血管吻合時間と開存率を調査した。また吻合前後と屠殺時の血流を電磁血流計で測定した。血管吻合時間は平均13分43秒で、血管の開存率は87.5%だった。血流は手術前を100%とすると吻合直後が73%、20週で55%と徐々に減少する傾向を示した。44週でリング内はほぼ完全に分解され、血管も開存していた。組織学的にリング内の血管壁の菲薄化が著明で、血管の弾性板がリング内の移行部で断裂していた。
3.これらの研究結果を1993年11月9日“Absorbable Ring Anastomosis“の題でRoyal Thai Air Force Hospitalで講演し、11月10日“Mechanical Anastomosis of Small Vessels with Absorbable Ring Anastomotic Device"の題でLaboratory in Microsurgery in Thailandで講演した。日本では平成5年第20回日本マイクロサージャリー学会と第8回日本整形外科学会基礎学術集会において"生体内分解吸収性リングを用いた血管吻合器の開発"の題で発表した。
4.鋳型でリングと針を一体成型することが可能となった。また約20週で分解される乳酸とグリコール酸比が7:3の共重合体(数平均分子量4万、重量平均分子量7.5万)によるリングも新たに作製した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木村浩彰: "生体内分解吸収性リングを用いた微小血管吻合器の開発" 日本整形外科学会雑誌. 69(8). 1345-1345 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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