研究課題/領域番号 |
05671221
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
岩崎 勝郎 長崎大学, 医学部, 教授 (60039542)
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研究分担者 |
小田 純爾 長崎大学, 医学部, 助手 (30253644)
平野 徹 長崎大学, 医学部, 講師 (00108284)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Avascular necrosis / Femoral head / Spontaneously hypertensive rat / Cartilagenous disorder / Sex hormone / Lateral epipnyseal vessels / Lateral epiphyseal vessels / 高血圧自然発症ラット / 大腿骨頭壊死 / 性ホルモン |
研究概要 |
高血圧自然発症ラット(SHR)における大腿骨頭壊死の発生頻度に性差があることから、その発生に対する内分泌異常とくに性ホルモンの関与に着目し、以下の実験を行った。すなわち、SHRとその対照であるウイスター京都ラット(WKY)いずれでも睾丸や卵巣摘出ラットを作製し、テストステロンを投与を行った。そして、それぞれの処置によって骨頭壊死の発生頻度がどのように変わるか組織学的に調べた。その結果、大腿骨頭壊死が頻発するSHRでは睾丸摘出によって特異的にその発生が低下し、テストステロンの投与で再びその発生が増加することを見いだした。また、大腿骨頭壊死はその栄養血管であるlateral epiphyseal vesselsが骨頭軟骨の外側を貫通するところで閉塞することを明らかにし、教室の真島隆三が長崎医学会雑誌に発表した。そこで、上記実験群別にその部位における骨頭軟骨の異常を組織化学的に検索することによって、性ホルモンの異常と大腿骨頭壊死発生との因果関係を検討した。 その結果、SHRにおける大腿骨頭外側の軟骨の異常は、睾丸摘出によってほとんど消失し、テストステロンの投与で再び出現していた。このことから,lateral epiphyseal vesselsの閉塞は、それが貫通する部位の骨頭軟骨に異常きたすことによって起きることを明らかにし第10回股関節セミナーで発表した。さらに、1995年度の第10回日本整形外科学会基礎学術集会でも発表することが決まっている。
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