研究課題/領域番号 |
05671239
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
谷田 泰孝 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10227233)
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研究分担者 |
金 明博 大阪医科大学, 医学部, 専攻医
小野村 敏信 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90025560)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 脊柱変形 / 側弯症 / レーザー照射 |
研究概要 |
1.椎骨および椎間板の病理組織学的検討 8〜48週令の遺伝的胸椎前弯・前側弯ウサギLordoscoliotic Rabbit(LSR)を用い、脊柱彎曲部の椎間板、椎体骨端部・成長軟骨層の病理組織学的検索を行った。この結果、変形発症初期の8週令のLSRでは椎間板内の変化、すなわち髄核の偏位、線維輪の伸展・圧縮が主であり、12週令以降になって椎体成長軟骨層の変化が観察された。24週令では椎体骨端部の楔状化、48週令では線維輪の空胞化・骨棘形成がみられ、これらの所見は背柱変形の構築化していく過程の組織学的変化を明確に示していた。 2.後方要素への処置実験 8週令のLSRを用いて変形の発症高位の傍背柱筋の剥離、切除、さらには棘上・棘間靭帯の切離を行ったのち、背柱変形の進行状況をX線学的に検討した。その結果、傍背柱筋の切除群では単なる剥離群に比べ前弯変形の進行は緩徐になる傾向がみられた。また傍背柱筋切除群とさらに棘上・棘間靭帯を切除した群との間には明らかな差はみられなかった。 3.Laser nuclotomyによる背柱変形の矯正実験 幼若ウサギに対する動物実験用のNd:YAG Laser針を開発したが、有効なLaser照射が得られず8週令への照射による背柱変形の矯正実験を断念した。 4.胸椎の成長軟骨層破壊実験 臨床応用のためにすでに開発されている空気冷却機構を備えた18Gauge Laser針を用いて16〜20週令の成長したLSRの新鮮死体の胸椎に対するLaser照射による成長軟骨層破壊実験へ計画を変更し、至適照射条件を検索中である。今後は椎間板および成長軟骨破壊が背柱変形の矯正の一役を担う可能性を追究する。
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