研究課題/領域番号 |
05671264
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
小坂 義弘 島根医科大学, 医学部, 教授 (20045355)
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研究分担者 |
山森 祐治 島根医科大学, 医学部, 助手 (80230598)
金子 めぐみ 島根医科大学, 医学部, 助手 (80169581)
内田 博 島根医科大学, 医学部, 助手 (70176692)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | リドカイン / モルヒネ / 体性痛 / 内臓痛 / 相乗効果 / 脊髄後角細胞 / 細胞外活動電位 |
研究概要 |
雄ラットの硬膜外腔にモルヒネ、リドカインまたは両者の混合液を投与し、その体性痛、内臓痛に対する鎮痛効果を検討した。体性痛刺激としてはtail flick testを内臓痛刺激としてはcolorectal distension testを用いた。単独では抗侵害効果がほとんど見られないモルヒネ、リドカインの少量の混合投与により、体性痛および内臓痛に対する著明な抗侵害効果が認められた。モルヒネとリドカインの相互作用はisobolographic analisisおよびpotencyratioを用いて検討した結果、相乗作用であることが証明された。さらにモルヒネ、リドカインまたは両者の混合液のクモ膜下腔持続注入を行い、同様に抗侵害効果を検討した。モルヒネとリドカインの著明な抗侵害効果の増強は主に脊髄における両者の相乗作用に起因することが明らかになった。ハロセン麻酔下に下部胸椎にかけて椎弓切除を行い硬膜外より微小電極を挿入し、単一の脊髄後角細胞活動電位の導出を行った。非侵害刺激および熱.ピンチによる侵害刺激に対する反応によりwide dynamic range neuronを同定した。現在、サンプル数は少ないものの、侵害刺激に対する細胞活動発射はモルヒネまたはリドカインのクモ膜下腔単独投与により抑制された。モルヒネとリドカインの同時投与に対する結果は未だ得られていない。
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