研究課題/領域番号 |
05671266
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
大下 修造 山口大学, 医学部, 助教授 (60144945)
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研究分担者 |
伴 隆志 山口大学, 医学部, 教授 (50101069)
坂部 武史 山口大学, 医学部, 教授 (40035225)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 心室筋 / 虚血 / 麻酔薬 / カルシウム / フラー2 |
研究概要 |
摘出ラット心臓を酵素(コラゲナーゼ、プロナーゼ)で還流し、単一心室筋を遊離した。Fura2/AMを負荷した遊離単一心筋をTyrode液で還流し、通気する混合ガスの組成を変化させることにより、細胞内カルシウム濃度に及ぼすアシドーシス、低酸素、麻酔薬の相互作用を検討した。混合ガスの炭酸ガス濃度を5%から35%とし、Tyrode液のpHを7.4から6.5に低下させると(アシドーシス)、細胞内カルシウム濃度は約20%有意に上昇した。混合ガスの組成を、O2:95%/CO2:5%からN2:95%/CO2:5%とすると(低酸素)、細胞内カルシウム濃度は約50%有意に上昇した。混合ガスの組成を、O2:95%/CO2:5%からN2:65%/CO2:35%とすると(アシドーシス+低酸素)、細胞内カルシウム濃度は約100%有意に上昇した。O2:95%/CO2:5%の条件下では、ハロタン、イソフルランともに、一過性に細胞内カルシウム濃度を上昇させた。現在、N2:65%/CO2:35%の条件下で、細胞内カルシウム濃度に及ぼすハロタン、イソフルランの影響を検討中である。ハロタン、イソフルランともにカルシウム拮抗薬としての作用を有しており、アシドーシス+低酸素による細胞内カルシウム濃度の上昇を抑制する可能性が期待されたが、結果はむしろ逆で、ハロタン、イソフルランともにその上昇を増強するようである。ただし、その程度はハロタンで強く、イソフルランでは弱い。
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