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排尿および蓄尿の神経制御におけるNitric oxideの機能的意義

研究課題

研究課題/領域番号 05671309
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関信州大学

研究代表者

小川 秋實  信州大学, 医学部・泌尿器科, 教授 (10009954)

研究分担者 加藤 晴朗  信州大学, 医学部・附属病院泌尿器科, 助手 (90233808)
井川 靖彦  信州大学, 医学部・泌尿器科, 助手 (40159588)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード骨盤神経 / 神経電気刺激 / 尿道弛緩 / Nitric Oxide
研究概要

1.[目的]排尿および蓄尿の神経制御におけるnitric oxide(NO)の機能的意義の解明を目的とした。
2.[方法]雌成犬を用いて、全身麻酔下に開腹し、両側の骨盤神経及び下腹神経に、刺激電極を装着し、種々の刺激条件(2-50Hz,1-20V,0.5msec単相矩形波、5-10sec)で、骨盤および下腹神経の単独刺激および両神経の同時刺激に対する膀胱内圧、尿道内圧及び動脈圧の反応を同時記録した。さらに、NO合成阻害剤であるL-N^G-nitro arginine methyl ester(L-NAME)の腹部大動脈内投与が骨盤神経の刺激によって誘発される反応にどのような影響を与えるかを観察した。
3.[結果]下腹神経の電気刺激(n=5)は刺激の周波数(2-50Hz)及び電圧(1-20V)に依存性に膀胱内圧及び尿道内圧の両者を一過性に上昇させた。他方、骨盤神経の電気刺激後は(n=5)、刺激の周波数(2-50Hz)及び電圧(1-20V)に依存性に、膀胱内圧は一過性の上昇を示したが、尿道内圧は、一過性に上昇した後、刺激前値以下に下降し(弛緩反応)緩やかに回復した。下腹神経を刺激しながら、尿道内圧の上昇が最大に達した時点で骨盤神経を同時に刺激しても(n=2)、骨盤神経を単独刺激した場合の反応と差はなかった。L-NAME(3-10mg/Kg;n=2)の大動脈内投与は骨盤神経の電気刺激に対する膀胱内圧及び尿道内圧のいずれの反応にも影響を及ぼさなかった。
4.[考察]以上の結果から、骨盤神経を介する尿道の弛緩反応が存在することが示唆された。今回、この弛緩反応へのL-arginine/NO系の関与を支持する所見は得られなかったが、薬物の種類、投与方法、投与量を変えて検討する必要があると思われた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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