研究課題/領域番号 |
05671322
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内藤 誠二 九州大学, 医学部, 助教授 (40164107)
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研究分担者 |
長谷川 周二 九州大学, 医学部, 医員
小藤 秀嗣 九州大学, 医学部, 医員
古賀 寛史 九州大学, 医学部, 助手 (20271108)
長谷長 周二 九州大学, 医学部, 医員
小籐 秀嗣 九州大学, 医学部, 医員
野間 秀哉 九州大学, 医学部, 医員
山崎 武成 九州大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 尿路性器癌 / 抗癌剤耐性 / MDR1 / メタロチオネイン / 多剤耐性 / P糖蛋白 / MRP / DNAトポイソメラーゼ / メタロチロネイン / DNAトポイツメラーゼ / 化学療法 / 抗癌剤 / P-糖蛋白 / アドリアマイシン |
研究概要 |
1.抗癌剤感受性試験で、腎癌は移行上皮癌や精巣腫瘍に比べてcisplatin、 adriamycin (ADM)、 viblastineに対する感受性が低く、一般的臨床像をよく反映していた。この腎癌の自然多剤耐性の要因としてはmultidrug resistance 1 (MDR 1)にcodeされるP-glycoproteinの発現が重要であった。 2.膀胱癌のcisplatin自然耐性にはmetallothioneinの発現が関与していた。 3.膀胱癌のADMによる獲得多剤耐性にはMDR1の発現増加によるclassical MDRだけでなく、multidrug resistance-associated proteinの発現増加やDNA topoisomerase II (Topo II)の発現低下によるatypical MDRも存在する可能性が明らかになった。 4.膀胱癌のcisplatin獲得耐性にはcisplatinの細胞内濃度の低下とともに細胞内glutathione (GSH)の増加やglutathione S-transferase πの発現増加による解毒機構の亢進、さらにはTopoIの発現増加などが複雑に関与していた。Buthionine sulfoximine (BSO)はcisplatin耐性膀胱癌細胞内のGSH量を低下させることによってcisplatin感受性を増強し、臨床応用の可能性が示唆された。 5.表材性膀胱癌術後再発予防として、ADM単独とADM+verapamil(多剤耐性克服のためのmodulator)による膀胱内注入療法の比較試験を行い、verapamil併用の意義を明らかにした。
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