• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒト腸内細菌の産生する蓚酸分解酵素の精製

研究課題

研究課題/領域番号 05671337
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関帝京大学

研究代表者

伊藤 晴夫  帝京大学, 医学部, 教授 (20009583)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード尿路結石 / 蓚酸カルシウム / 尿中蓚酸 / 蓚酸分解菌 / 腸内細菌 / 蓚酸脱炭酸酵素
研究概要

ヒト腸内細菌より蓚酸分解菌を分離し、その菌体より蓚酸分解酵素を精製する試みを続けている。蓚酸分解活性を示す菌体より蓚酸分解酵素を部分精製したことはすでに報告した。しかし、この場合は数種類の菌の混合したものが活性を示したのであって、一つの菌の純粋培養には成功していなかった。今回はまず、活性を有する菌の純粋培養を試みた。この混合培養物をBarber培地から蓚酸を除去した培地に継代し、ペニシリンの共存下で3〜4日間培養することにより蓚酸分解菌の濃縮を行なった。この菌をBarber培地の改変寒天培地にプレーティングし、3〜4日間培養した。生育してくるコロニーを釣菌し、Barber培地で培養し、蓚酸分解活性を有する菌を得た。この菌は好気条件下では生育せず、嫌気条件下でのみ生育した。本菌は桿菌であり、グラム染色によりグラム陽性菌であった。また、芽胞形成はみられなかった。嫌気性菌の同定キットによる検査でEubacterium lentumと同定された。
本菌を大量に培養し、あらためて、その菌体よりの蓚酸分解酵素の精製を試みた。菌体を9倍量のリン酸緩衝液に懸濁させ、超音波処理を行い、遠心上清を粗酵素液とした。蓚酸分解活性の発現のためにはcofactorとして、コハク酸、ATP,CoA,TPP,Mgイオンを必要とし、このうちのどれが欠けても活性は消失した。硫安50-60%飽和で分画し、その後にButyl-Sepharoseクロマトグラフィーをおこない活性分画を得た。活性画分をさらにDEAE-Sepharoseクロマトグラフィーにかけると活性は失われた。これらのことより、2つの酵素により蓚酸分解が行なわれることが示唆された。したがって、今後はoxalyl-CoAをつくらせる酵素とoxalyl-CoA decarboxylaseとを別々に精製してゆく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 伊藤晴夫: "尿路結石と栄養指導" 月刊保団連. 3. 61-65 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Haruo Ito et al: "Incidence and Clinical Features of Renal Tubular Acidosis-1 in Urolithiasis" Urologia Internationals. 50. 82-85 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Haruo Ito et al: "Evaluation and Management of Dietary Habits in Japanese Renal Stone Formers" Scanning Microscopy. 7. 409-415 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Kotake,Naoto Miura,Haruo ito: "Renal Tubular Hypouricemia and Calcium Uroithiasis" Scanning Microscopy. 7. 417-421 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤晴夫他: "腎結石の生成を抑制する尿中因子" 千葉医学. 69. 215-221 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤晴夫他: "高速液体クロマトグラフィーによる蓚酸測定" 日本泌尿器科学会雑誌. 84. 1768-1775 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi