研究課題/領域番号 |
05671357
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
新居 隆 富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (90111492)
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研究分担者 |
副田 善勝 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (40216578)
今井 敏啓 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (80176479)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 妊娠 / 妊娠中毒症 / 多核白血球 / ロイコトリエンB4 / アラキドン酸 / リン脂質 / 好中球エラスターゼ / 化学走化性 / 好中球 / エラスターゼ / 走化性 / 性ステロイド / インターロイキン1β / 正常妊婦 / ロイコトリエンB_4 / カルシウムイオノフォア |
研究概要 |
多核白血病(PMN)が特異的に分泌するロイコトリエンB4(LTB4)を指標として、PMNの機能がどのように妊娠状態で変化しているかを検討したところ、正常妊婦では非妊婦にくらべて明らかにLTB4の分泌量が低下していることが明らかとなった。この事実は白血球機能を抑制することにより妊娠という特殊な状態において発生しうる病態を解消している可能性が考えられた。妊娠中毒症患者のPMNを調べたところ、好中球のLTB4分泌能の抑制が本症患者では起こっておらず、非妊婦と同等の分泌能をしめした。すなわち好中球のLTB4分泌能の抑制は妊娠状態にたいする重要な適応現象であり、この適応の破綻が妊娠中毒症の発生に強く関与していることが示された。同時にこの抑制に不全が強いほど妊娠中毒症妊婦は早産の傾向と低体重児出産の傾向を示した。 さらにLTB4の前駆体であるアラキドン酸の好中球内の含有比率が低下していることも明らかとなったが、このことが好中球のLTB4分泌能の抑制の原因であることは必ずしも証明されなかった。 また膜脂質の組成を検討したところ妊娠の経過とともに不飽和脂肪酸の比率の低下がみとめられ、膜の流動性を低下させることによりPMNの活性化を抑制している可能性を示唆するものである。 これに引き続いて好中球のその他の生理活性物質を検討したが、実験法の検討にとどまっているのが現状である。現在、実験方法の精度と安定性の確認がほぼ完了したので、臨床試料の検討に着手するところである。
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