研究課題/領域番号 |
05671360
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
小辻 文和 福井医科大学, 医学部, 助教授 (50153573)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 顆粒膜細胞 / 莢膜細胞 / 共培養 / 卵成熟抑制能 / FSH / LH |
研究概要 |
顆粒膜・莢膜細胞間相互作用が顆粒膜細胞の卵成熟抑制能と形態をどのように変化させるか、また、顆粒膜細胞にゴナドトロピン刺激を加えることにより、どのように修飾されるかを検討した。現時点までに、以下の結果を得た。 I.顆粒膜細胞の卵成熟抑制能に及ぼす細胞間相互作用の影響 莢膜細胞と共培養されることにより、顆粒膜細胞の卵成熟抑制能は活性化する。 II.顆粒膜細胞の卵成熟抑制能に及ぼす細胞間相互作用とゴナドトロピンとの機能相関 (1)莢膜細胞と共培養された顆粒膜細胞をFSHで処理すると卵成熟抑制能は著しく亢進し、LHで処理するとこの機能は減弱する。 (2)一方、このようなゴナドトロピンの作用は単独に培養された顆粒膜細胞では観察されない。 III.顆粒膜細胞から卵への卵成熟抑制因子の移行経路の検討 顆粒膜細胞から卵への卵成熟抑制因子の移行は主として細胞間連絡を介すること、また一部は培養液内へ分泌された後に卵に作用することが判明した。 以上の成績より、(1)顆粒膜細胞の卵成熟抑制能は顆粒膜・莢膜細胞間相互作用による調節を受けること、(2)FSHは共培養された顆粒膜細胞に働き卵成熟抑制能を亢進させること、(3)顆粒膜細胞から卵への卵成熟抑制因子の移行は主として細胞間連絡を介することが明らかとなった。
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