研究課題/領域番号 |
05671382
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
福松 之敦 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (50253753)
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研究分担者 |
片渕 秀隆 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (90224451)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | マクロファージ / 顆粒膜細胞 / サイトカイン / 卵胞発育 / 胎盤絨毛 / M-CSF |
研究概要 |
1.卵巣の顆粒膜細胞の増殖に対するマクロファージおよびサイトカインの関与についての検討ラットに過排卵刺激を与え、卵胞の発育並びに卵巣内マクロファージの分布を免疫組織化学的及び超微形態学的に観察したところ、マクロファージが卵巣間質、莢膜細胞層に加え、preantral,antral,mature follicleの顆粒膜細胞層および卵胞腔内にも存在することが明かとなった。次にラット顆粒膜細胞と腹腔マクロファージの共培養実験を行ったが、顆粒膜細胞の増殖率は、同細胞単独培養に較べてマクロファージを添加した群が有意に高値であった。以上より、マクロファージが卵胞内に於て卵胞発育に対して促進的に調節している可能性が示唆された。 さらに、抗epidermal growth factor(EGF)抗体を用いた免疫組織化学的観察で発育卵胞内に陽性細胞が観察され、その分布は卵胞内マクロファージの分布に一致した。顆粒膜細胞の培養実験において、EGF単独では同細胞の増殖は促進されなかったが、マクロファージからの産生が知られているfibroblast growth factor(FGF)とEGFを同時に添加すると顆粒膜細胞の増殖は促進された。以上より、卵胞内マクロファージはEGF,FGFを含めた複数のgorwth factorを介して卵胞発育を調節している可能性が示唆された。 胎盤・絨毛に於けるトロホブラストの増殖・分化に対するマクロファージの関与についての検討 ヒト胎盤における免疫組織化学的並びに超微形態学的観察でマクロファージが絨毛性ゴナドトロピン(hCG)およびEGFを摂取・修飾する所見が観察され、マクロファージがトロホブラストから産生される生理活性物質を修飾することによって、トロホブラストの機能ならびに増殖・分化に関与している可能性が推測された。
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