研究課題/領域番号 |
05671394
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
井筒 俊彦 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (00103739)
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研究分担者 |
福島 明宗 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20208937)
佐藤 昌之 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20183387)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Endometrial cancer / chromosome / steroid hormone / supressor gene / oncogene |
研究概要 |
細胞の増殖促進、抑制にかかわる遺伝子として近年多くの癌遺伝子、癌抑制遺伝子が見いだされ、これらは癌細胞の増殖のコントロールに重要な役割を担っている。これらの癌遺伝子は、いくつかの染色体のなかに組み込まれ癌細胞の増殖促進、あるいは抑制を制御しているが、ステロイドホルモン標的細胞である子宮内膜癌においてはその役割は明確ではない。申請者は、この点に注目しステロイドホルモン、制癌剤添加時における子宮内膜癌細胞の遺伝子解析に焦点をあてて研究を行った。 研究計画では、Estrogen receptor (ER)を持つ子宮内膜癌由来細胞株Ishikawa(IK)およびERを持たない子宮内膜癌由来培養細胞株HEC-1(HEC)をFlow cytometer を用いて染色体分析を行う予定であったがIK、HECともgrowthが遅いためFlow cytometerにて染色体分析を行うことは不可能であった。そのため従来より用いられている染色体解析法によりIK、HECに対しProgesterone(P)或はDanazol(D)を、抗癌剤としてはCDDP、Taxolを添加し、これら薬剤添加による染色体解析をおこなった。ER陽性のIKではP、D添加により細胞増殖抑制は認められなかったが、あるCDDPでは24時間処理で74%、Taxolでは24時間処理で62%の細胞増殖抑制が見られた。染色体異常試験ではP、DあるいはTaxol添加により明瞭な染色分体ギャップ(gap)染色分体切断(ctb)、染色体切断(csb)、染色分体交換(cte)、染色体交換(cse)は認められなかったが、CDDP添加により明確なgap、ctb、cte、csbがみられた。ER陰性のHECではP、D、CDDP添加により細胞増殖抑制は認められなかったが、Taxolでは4時間処理で57%の細胞増殖抑制が見られた。染色体異常試験ではP、DあるいはTaxol添加により明瞭なgap、ctb、cte、csbはみられなかったが、CDDP添加により明瞭なgap、ctbが観察された。
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